年金・老後のお金クリニック/厚生年金加入・厚生年金保険料についてのQA

65歳まで厚生年金に入ると、どんなメリットがあるのですか?

老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に回答します。今回は、65歳まで厚生年金に加入するメリットについてです。年金についての質問がある人はコメント欄に書き込みをお願いします。

執筆者:All About 編集部

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老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に回答します。今回は、65歳まで厚生年金に加入するメリットについてです。年金についての質問がある人はコメント欄に書き込みをお願いします。
 

Q:65歳まで厚生年金に加入するメリットって?

「65歳まで厚生年金に入ると、どんなメリットがあるのですか? アルバイトと厚生年金に入る嘱託、どちらで働くかで迷ってます」(59歳)
 

A:厚生年金加入により、将来もらえる年金額が増え、保障の範囲が広くなるという利点も

60歳以降も嘱託社員として働き、厚生年金に加入するということで国民年金よりも将来もらえる老後の年金額が増えるのはもちろんですが、障害年金と遺族年金の保障の範囲が広くなるというメリットがあります。

ケガや病気などで所定の障害の状態になった人が受け取れる障害年金ですが、厚生年金に加入していれば、障害基礎年金(国民年金)に上乗せして障害厚生年金が受け取れます。障害基礎年金は、障害等級1級・2級が対象となりますが、障害厚生年金は対象の幅が広く、3級も対象になり、3級に該当しない場合でも、障害手当金(一時金)が支給される場合もあります。

国民年金における遺族基礎年金は、要件を満たす配偶者もしくは子のみが受け取れますが、遺族厚生年金は要件を満たす配偶者、子、父母、孫、祖父母が受け取ることができます。

厚生年金の保険料は、事業主と折半して支払うため、保険料を半分会社が負担してくれるという点も大きなメリットです。保険料の支払いについても、厚生年金に加入すると有利です。夫婦がともに国民年金のみに加入した場合は、それぞれ保険料を支払う必要がありますが、夫が厚生年金、妻が60歳未満で夫の扶養に入っている場合は、夫は厚生年金の第2号被保険者、妻は国民年金の第3号被保険者となりますので、妻は保険料を自分で支払う必要がありません。

※年金プチ相談コーナーに取り上げてほしい質問がある人はコメント欄に書き込みをお願いします。

監修・文/深川弘恵(ファイナンシャルプランナー)
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