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「衆議院選挙」とは? 発足したばかりの岸田内閣はどうなる?

岸田内閣は、2021年10月14日に衆議院を解散し、10月31日に投開票を行うことを示しました。そこで、そもそも衆議院選挙とはどんな仕組みなのか、発足したばかりの岸田内閣はどうなるのか、簡単に解説していきます。

伊藤 亮太

執筆者:伊藤 亮太

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今さら聞けない、「衆議院選挙」とは?
 

 

衆議院議員の任期が満了した後の投票は初めてとなる

岸田内閣は、2021年10月14日に衆議院を解散し、10月31日に投開票を行うと示しました。戦後の衆議院選挙の中で、衆議院議員の任期が満了した後の投票は初めてとなり、新政権が誕生したばかりとあって注目が集まっています。

ここで気になるのが、そもそも衆議院選挙とは何なのか?また発足したばかりの岸田内閣はどうなるのか?政権交代はあるのか?という点。そこで、衆議院選挙の基本的な内容について簡単に解説していきます。
 

そもそも衆議院選挙の仕組みとは?

まず衆議院選挙は、衆議院議員の4年間の任期満了による選挙と、解散による選挙があります。今回は解散による選挙となるものの、実際には衆議院議員の任期満了後に選挙が行われます。なお、参議院には解散はありません。

衆議院選挙では、小選挙区289名、比例代表176名の合計465名が選出されます。小選挙区とは、全国を289区にわけて選挙区ごとに議員を1人選出するものです。一方、比例代表とは、全国を11ブロックにわけ、有権者は支持する政党名を書くことで投票します。そして、政党ごとに獲得した得票数をもとに議席が配分されます。

小選挙区と比例代表は、一定の要件を満たせば重複して立候補できます。そのため、なかには小選挙区では落選したものの、比例代表で復活当選する議員もいます。
 

発足したばかりの岸田内閣はどうなる?

発足したばかりの岸田内閣ですが、衆議院解散によりどうなってしまうのでしょうか? 衆議院が解散されると衆議院議員は全員が職を失うことになります。とはいえ、内閣としての機能が滞るわけにはいきません。そのため、解散後は衆議院議員ではなくなるものの、総理大臣や閣僚は継続して仕事を続けることになります。

その後、総選挙が終わり、最初の国会が召集されると内閣は総辞職します。そして新しく内閣総理大臣が指名されることになります。

今回の場合は、選挙結果にもよるものの、自民党が選挙で勝利した場合には、岸田内閣が継続することになるでしょう。当然ながら野党が勝利するといった場合には、政権交代となります。
 

国民の一票がこの国の方向性を変えることになる

以上、簡単にですが衆議院選挙の仕組みと発足したばかりの岸田内閣がどうなるのか?について解説してきました。日本が今後も成長し、先進国の地位を保ち、一人一人が豊かさを感じながら安定した生活を送ることができるかどうかは、皆さんの一票にかかっています。人気投票ではなく、政策面でもしっかりと確認が必要です。

回転寿司のように首相がコロコロ変わる事態ではこの国の将来は不安ばかりとなります。とはいえ、政権が安定していれば必ずしもうまくいくとは限りません。国民の厳しい目線による評価が大切です。

そのまず第一歩となるのが衆議院選挙です。ご自身の声を反映させるためにも、私たちができることは選挙で投票することです。10月31日の選挙、忘れずに投票しましょう。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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