10月相場の中で下がりやすい業種は?
10月は3月決算企業の中間決算が活発化することから様子見ムードが強まるため、この時期は相場が冷え込みやすい月として知られています。そんな10月相場の中でも特に下がりやすい傾向がある業種について、過去のデータから統計的に検証してみました。※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
検証対象:日経平均採用銘柄(225銘柄)
検証期間:2000年1月1日~2021年8月31日
1銘柄当たりの投資金額:20万円
買い条件:9月末の寄り付きで買い
売り条件:25日経過後の翌日営業日寄り付きで売り
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9月末にある業種の銘柄を全て購入し、25日経過後に売却した場合について検証を行います。
10月相場で不調だった業種その1:ガス(2銘柄)
- 勝率:28.57%
- 勝ち数:12回
- 負け数:30回
- 引き分け数:0回
- 平均損益(円):-3,454円 平均損益(率):-1.73%
- 平均利益(円):6,338円 平均利益(率):3.17%
- 平均損失(円):-7,371円 平均損失(率):-3.69%
- 合計損益(円):-145,061円 合計損益(率):-72.54%
- 合計利益(円):76,061円 合計利益(率):38.03%
- 合計損失(円):-221,122円 合計損失(率):-110.57%
- プロフィット・ファクター(合計利益÷合計損失):0.344
- 平均保持日数:26.67日
10月相場で不調だった業種その2:パルプ・紙(2銘柄)
- 勝率:37.93%
- 勝ち数:11回
- 負け数:18回
- 引き分け数:1回
- 平均損益(円):-2,298円 平均損益(率):-1.15%
- 平均利益(円):17,305円 平均利益(率):8.65%
- 平均損失(円):-14,405円 平均損失(率):-7.20%
- 合計損益(円):-68,937円 合計損益(率):-34.47%
- 合計利益(円):190,360円 合計利益(率):95.18%
- 合計損失(円):-259,297円 合計損失(率):-129.65%
- プロフィット・ファクター(合計利益÷合計損失):0.734
- 平均保持日数:26.67日
10月相場で不調だった業種その3:サービス(5銘柄)
- 勝率:39.58%
- 勝ち数:76回
- 負け数:116回
- 引き分け数:1回
- 平均損益(円):-2,730円 平均損益(率):-1.37%
- 平均利益(円):19,237円 平均利益(率):9.62%
- 平均損失(円):-17,146円 平均損失(率):-8.57%
- 合計損益(円):-526,941円 合計損益(率):-263.48%
- 合計利益(円):1,462,019円 合計利益(率):731.03%
- 合計損失(円):-1,988,960円 合計損失(率):-994.51%
- プロフィット・ファクター(合計利益÷合計損失):0.735
- 平均保持日数:26.64日
10月の低成績銘柄ランキング
今回の検証でご紹介した3つの業種は、10月相場で下がりやすい傾向がありました。では、これらの業種の中でも特に下落傾向が強かった銘柄はどれでしょうか? 最後に、10月相場で特に成績が不調だった個別銘柄をご紹介します。上記の表は、先ほどの検証結果において特に勝率の低かった銘柄のランキングです。
- 東京ガス<9531>
- ニチレイ<2871>
- 住友大阪セメント<5232>
10月相場が下落しやすい要因の一つには、3月決算企業の中間決算が集中しており、様子見ムードになりやすいことが考えられます。10月にこれらの銘柄を購入する際は注意が必要でしょう。
どの業種の個別銘柄も、月によって株価が上がりやすい時と下がりやすい時があります。今回のような簡単な検証は、10月の投資戦略を考える上での有効な判断材料の1つになるのではないでしょうか。
10月は株式市場全体が軟調に推移しやすい傾向があるので、成績が不調な銘柄を避けて成績が良好な銘柄でトレードすれば、よりリスクを抑えることができるでしょう。
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(このテーマでの検証については、【システムトレードの達人】を使って検証しています。記事の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容の正確性および安全性、利用者にとっての有用性を保証するものではありません。当社及び関係者は一切の責任を負わないものとします。投資判断はご自身の責任でお願いします。)