タイム誌の100人に選ばれた隈研吾さんの建築物を見に行きましょう
アメリカの雑誌『タイム』が2004年から毎年発表している「世界で最も影響力のある100人」に、2021年は日本人から3人が選ばれました。選出されたのは米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平さん、女子テニスの大坂なおみさん、そして建築家の隈研吾さんです。隈研吾さんといえば、最近では東京五輪の主会場である国立競技場をデザインしたことで日本ばかりでなく、世界で知られています。
隈研吾さんのデザインによる国立競技場(新宿区霞ヶ丘町10-3)
隈研吾さんによってデザインされた公共トイレは「渋谷区トイレ散歩」で紹介しました。渋谷駅から歩いて約10分、閑静な住宅街の中にある鍋島松濤公園内にあるトイレが隈研吾さんによってデザインされたものです。 国立競技場もこの渋谷区の鍋島松濤公園のトイレも「和」のテイストを感じさせる木を使ったデザインになっています。
隈研吾さんがデザインした建築物は全国各地にありますが、今回は東京都内を散歩しながら鑑賞できる隈研吾さんの作品をご紹介しましょう。コロナ禍ということもあって、できれば建物の中には入らず、外から眺めながら歩きます。
山手線の新しい駅「高輪ゲートウェイ駅」
隈研吾作品を鑑賞するのに気軽に行ける場所は、山手線に新しくできた高輪ゲートウェイ駅ではないでしょうか。筆者もこの新しくできた駅を電車で通過することはありましたが、下車してよく眺めたことがなかったので、今回行ってみました。 最初に駅名が発表されたときはなんだかピンときませんでしたが、2020年3月に開業され、何度か山手線に乗って駅を通過するうちにすっかり駅名にもなじんできました。しかし、現在はまだ暫定開業なんだそうです。本開業は2024年の予定だとか。駅の周辺は大きな商業施設の建設中で、これらができあがってから本開業になるようです。高輪ゲートウェイ駅のホームは地上にあり、改札はひとつ上の階になっています。改札階からは電車や高い天井を見ることができます。独特の天井は和のテイストで、障子のような感じになっていて、光が柔らかく入っていますね。 ホームにある床もベンチもウッディな感じで、なんだか落ち着きますね。 外観は木で作られた和の印象が強いですね。まだ、周辺が工事中なので駅全体を見ることができません。
高輪ゲートウェイ駅の付近、第一京浜沿いにはかつて「江戸の玄関口」だった高輪大木戸跡が残されていたりして、散歩コースとしても魅力いっぱいなので、興味のある方は行ってみてはいかがでしょう。
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