離婚

夫の不倫・浮気……その後「離婚は避けたい妻」がとるべき3つの行動

危機的な夫婦間のトラブルでも、妻のとった行動によって夫婦関係が修復するケースもあります。その後「離婚は避けたい妻」がとるべき行動とは? 実際に関係を修復した夫婦のケースを参考に、夫婦問題研究家の岡野あつこが3つのパターンをご紹介します。

岡野 あつこ

執筆者:岡野 あつこ

離婚ガイド

不倫・浮気から夫を取り戻す……その後の「妻の行動」3つ

不倫・浮気から夫を取り戻したその後

不倫・浮気から夫を取り戻したその後

「さすがに別れるしかないかも」と思われるような危機的な夫婦間のトラブルでも、妻のとった行動によって夫婦関係が修復するケースもあります。

たとえば、「夫が不倫をしていた」「夫が浮気をした」という事実が発覚した場合、それでも離婚は避けたいと思った妻は、どのような行動をとれば夫婦関係が修復に向かうのでしょうか。

今回は、実際に関係を修復した夫婦のケースを参考に、3つのパターンをご紹介します。
 

<目次>

夫婦関係が修復したケース 1:夫婦より「家族を優先」させる

夫の不倫や浮気が発覚すると、ほとんどの場合、妻は冷静ではいられなくなるもの。ところが、高まったテンションのまま「もう顔も見たくないから出て行って」「許さない! 帰って来ないで!」と夫を怒鳴りつけると、夫には逆効果になることもあります。

そもそも、妻より不倫や浮気相手に心を惹かれてしまっていたところに、追い打ちをかけるような形で妻が追い出しにかかると、夫はますます不倫や浮気相手のもとに走る場合もあるからです。

しばらく距離を置きたい時は、「今はあなたのことで動揺したくないし、母親として子どもたちのことを守りたいから」「子どもたちへの影響を考えるとつらいので、十分反省したら帰ってきてほしい」と冷静に自宅から出ていってもらうよううながすのもいいでしょう。

全面的に自分に非があることがわかっている夫は、ゴリゴリ責められるより、静かにとがめられたほうが効くもの。「悪いことをしてしまったな」「家庭を壊すわけにはいかない」などと猛省することも少なくありません。
 

夫婦関係が修復したケース 2:夫を「問い詰めない」

夫の不倫や浮気を知った妻は、「いつから続いている?」「どこで出会った?」「どちらから誘った?」「どこで会っていた?」「どのペースで会っていた?」などと疑惑と不安で頭がいっぱいになるでしょう。

ですが、だからといって、そのまま夫にぶつけてしまうと、収集のつかない事態に発展する危険性もあります。必要以上に夫を問い詰めたり、責め立てたりすると、夫の口から聞かなくてもいいことまで聞かされるもの。その結果、「言っていることが矛盾している」「いくら謝られても許せない」などと、夫への信頼を失ってしまうこともあります。

いくら真実を知りたくても、夫を問い詰めたことでさらに自分が傷つくことになるなら、あまりおすすめはできません。自分自身の心を守るためにも、必要以上に夫を問い詰めないことです。
 

夫婦関係が修復したケース 3:迷っていることを「正直に話す」

離婚すべきかどうか迷った場合、すぐに結論を出さず、もう一度、自分の気持ちに素直になってみることも大切です。

「もう許せません! 別れますから!」と切り口上で離婚を宣言すると、自分も周りも後には引けなくなって、妻の宣言どおり別れるしかなくなります。ところが、「本当に離婚したほうがいいのかな」「やっぱり別れたほうがいいと思う?」という、迷っている気持ちをそのまま周りに投げかけることで、離婚以外の選択肢をすすめられることも多いのです。

打ち明ける相手が夫なら「自分が変わるからもう一度やり直してもらえないか?」という答えが返ってくるかもしれないし、夫以外の相談相手から「今は別れたくても、時間がたてば許せるようになるかもしれないよ」というアドバイスを聞くこともできるでしょう。正式に離婚を決断するのは、その後でも遅くはありません。


……このように、不倫や浮気をした夫に対し、妻がどのような行動をとるかによって、その後の夫婦関係が変わってくることはよくあります。「夫の行動は許せなくても、まだ離婚はしたくない」という場合は、ぜひ参考にしてください。

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