島田佳奈の恋愛コラム

篠原涼子さんの“円満離婚”に見る、「熟年離婚」のメリットとは?

昨今の熟年離婚は、ポジティブな「卒婚」というケースもあるようです。ポジティブな熟年離婚とは、双方にとって離婚することにメリットを感じられる、前向きなお別れのこと。具体的にはどのようなケースなのか、考察してみました。

島田 佳奈

執筆者:島田 佳奈

恋愛ガイド

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「熟年離婚」のメリットとはどんなところでしょうか?

篠原涼子さんの“円満”な「熟年離婚」が話題になりました。「熟年離婚」のメリットとはどんなところでしょうか?

「熟年離婚」というと、これまでは「愛のなくなった伴侶と老後まで一緒にいたくない」「同じお墓にだけは入りたくない」といったネガティブなイメージを持たれがちでしたよね。

しかし昨今の熟年離婚は、ポジティブな「卒婚」というケースもあるようです。たとえば女優の篠原涼子さんも、険悪なお別れではなく、離婚後もいい関係を築いているようにうかがえます。

ポジティブな熟年離婚とは、双方にとって離婚することにメリットを感じられる、前向きなお別れのこと。具体的にはどのようなケースなのでしょうか。
 

「もう一度、恋愛がしたい」を叶える

世の中には、結婚生活を維持したまま婚外恋愛(要は浮気や不倫)をしてしまう、愚かな人々がたくさんいます。考え方は人それぞれ。「結婚と恋愛は別」だと捉える人にとっては、不倫さえも悪いことではないのでしょう。しかし夫(または妻)がそれを容認していなければ「けしからん」不貞でしかありません。

どちらかがこの世を去るまで夫婦でい続けること。それは尊いことかもしれません。だけど「夫婦でいること」がその人にとって幸福でなければ、離れる選択をするほうがいいと筆者は考えます。

もしも他の誰かを好きになってしまったならば、コソコソ隠れて不倫するより、キッパリと夫婦関係を終わらせるほうが、パートナーにとっても幸せかもしれません。特に、セックスレスな状態に不満を抱いているならば、離婚してから心おきなく「最後の恋」を楽しむのもひとつの選択です。
 

家庭に縛られず、自由に仕事ができる

子育てが一段落し、パートではなく本格的にフルタイムで働きたいと望む妻にとって、家庭との両立は重い課題です。夫が協力的ならばいいですが、子育てが大変だった時期に家事を分担してくれなかった夫に、この先の変化は期待できません。

また、すでに共働きで家事や育児との両立がしんどい妻もいるでしょう。しかも昇進・昇格のオファーがあったり、仕事(商売)を拡大するチャンスが訪れたりするならば、挑戦したいと思うのも当然のこと。

まだまだ日本は、働く女性に厳しい環境です。キャリア志向になるほど「男性と同等」の働き方を求められるケースが生じます。結果「悔いのないよう仕事に全力を注ぎたい」女性にとって重荷となる「家庭」から自由になる=離婚、という選択肢がベストになるのかもしれません。
 

相手の「親戚づきあい」から解放される

結婚してみなければわからないのが、双方の生家絡みの親戚づきあい。お互いが負担にならない程度のおつき合いならいいですが、親との同居を強いられたり、身体が不自由になった舅(しゅうと)・姑(しゅうとめ)の介護を求められ、心身ともに負担となることも。

昔の結婚は「家に嫁ぐ」制度でしたが、現代の結婚は個人と個人の結びつき。しかし、その意識が親族にまで浸透しているとは限りません。夫との意識のズレは愛情で埋められるかもしれませんが、夫の家族と生じるいさかいや軋轢は別。

介護問題や冠婚葬祭など、熟年世代になるほど親戚絡みのイベントやアクシデントは増えていきます。夫のことは好きでも、それらの苦痛から解放されるためには、戸籍から抜ける=離婚がベストな選択かもしれません。
 

熟年離婚はメリットばかりではない

婚姻制度に縛られない「自由な生活」にメリットを感じ離婚する熟年夫婦は増加傾向ですが、離婚に伴うデメリットも想定しておかなければ後悔してしまいます。

自身が他の人と恋愛する自由は、元夫(元妻)にとっても同じ。離婚後も変わらず仲良しでいられると信じていても、別のパートナーができれば、当然ながら優先順位は変動します。また経済面においても、家計が別となった以上、助け合っていく未来はありません。

老いてから独りで生きることと、妥協したり折り合いをつけながら結婚生活を維持する老後。どちらが幸せかは、あなた自身が決めること。人生は一度きりですから、後悔のない選択をしたいですね。
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