「ホテル1室に家族4人で泊まれない」問題を解決
子どもの成長につれ、手配が大変になる家族旅行。わが家は小学生の娘1人の3人家族ですが、子どもが2人いる4人家族の友人から「家族4人で1室に泊まれなくなった」という声をよく聞くようになりました。布団を敷く旅館のようなスタイルなら人数は比較的柔軟ですが、ベッドで寝るホテルだと1室の人数がシビアに決まっていることが多いですね。
家族のホテル選びに悩んでいる人に、ぜひ知ってほしいのが2020年に誕生した「FAV HOTEL(ファヴホテル)」。家族やグループ旅行でニーズのある4名以上で泊まれる客室が少ないことに注目して創られたホテルブランドで、客室の定員は4名以上。なかには6人まで泊まれる部屋もあります。
2021年8月現在、岐阜県高山市と香川県高松市にホテルを展開。今回は高山の「FAV HOTEL TAKAYAMA」へ娘と母、妹、私の女性4人で訪れ、3世代旅を楽しみました。
高山観光に便利なロケーション「FAV HOTEL TAKAYAMA」
高山随一の観光スポット、古い町並エリアから1kmほどで、お散歩がてら歩ける距離にある「FAV HOTEL TAKAYAMA」。国道158号沿いにあり、コンビニも斜め向かいにある便利な立地。隣には「飛騨物産館」があり、お土産選びにも困りません。車で行くならホテルエントランス左側から駐車場へ。入口が細いので見落とさないように注意してください。ミニマルなサービスでリーズナブルな価格を実現
シンプルでモダンなインテリアながら、1人あたりの客単価はビジネスホテル以下というリーズナブルさも「FAV HOTEL」の魅力。なぜ、そんなことが実現できているのかというと、サービスやスタッフのミニマル化によって運営を効率化しているから。フロントでのチェックインも、自動チェックイン機を使って客自身でおこないます。 個人的に「これ、いいな!」と思ったのが、暗証番号式の客室ロック。私自身、旅先でよく「カギはどこ?」とか「部屋にカギを忘れて外出しちゃった」なんて失敗をしているのですが、その心配もナシ。とくに同行者の人数が多いとカギの管理も散漫になりがちなので、この仕組みはうれしいです。暗証番号を忘れそうな人はスマホなどにメモしてくおくとよいかもしれません(番号を書いた紙はもらえます)。2段ベッドスタイルの客室に子どもは大喜び!
客室数は38室。2段ベッドを備えた「エグゼクティブバンク」(35平米/6人まで)とダブルベッド2台の「エグゼクティブツイン」(29平米/4人まで)の2タイプがあります。いずれも靴をぬいで過ごすスタイルなので、ハイハイくらいの赤ちゃんがいても快適に過ごせますね。今回は「エグゼクティブバンク」に宿泊。客室には2段ベッド(バンクベッド)があり、最大6人まで泊まれます。2段ベッドの下段には、幅160cmのクイーンベッドが2台、上段には向かい合わせに幅100cmのシングルベッドが2台設置されています。シモンズ製のベッドは適度な固さで寝心地も抜群。娘は憧れの2段ベッドに大はしゃぎ! もちろん上段で寝ていました。 ちなみに、もう1つのタイプの客室「エグゼクティブツイン」は、幅140cmのダブルベッドが2台置いてあり、最大4名まで泊まれます。どちらの客室も定員以下で贅沢に使うのもアリです。 室内には仕事や休憩ができるソファとテーブルもあって快適。つい部屋にいる時間が長くなりました。55インチの大きなテレビもあります。 湯船も広く、子どもとものんびり入れます。もちろん、バス・トイレ別です。
長期滞在用設備は子連れにも重宝
長期滞在を想定して、キッチンがあるのもうれしいところ。ホテル内にレストランはありませんが、IHクッキングヒーター付きのキッチンでは、かんたんな朝食の準備もできます。冷蔵庫や電子レンジ、食器、調理器具はすべてそろっています。洗濯機や浴室乾燥機も完備されているので、子どもが衣類を汚してもすぐに洗えて助かります。なお、浴衣やパジャマの用意はないので持参するのを忘れずに。ただし、それ以外のシャンプーやタオルなどをはじめとする基本的なアメニティはすべてそろっています。 ちなみに「レストランはない」と言いましたが、実はラウンジでは、高山の地酒をはじめとした日本酒やコーヒーなどを飲むことができます(有料)。オーダーはフロントで直接どうぞ。外で夕食を食べる前後に一杯飲むのも乙ですよ。
多彩な宿泊プランで自由な滞在を
宿泊プランの多彩さも魅力です。今回は人気美容ブランド「ReFa(リファ)」とコラボした「ReFa最新美容アイテム体験プラン」だったので、ReFaの7種類の商品を体験できました。女性同士だと盛り上がりますよ。個人的に気にいったのは「リファファインバブルS」(シャワーヘッド)。ちょっと本気で導入を考えています。ほかには、パソコンテーブルやドリンクなどの特典がつくワーケーションプラン、長期滞在向けのお得なプランなども。旅のスタイルや目的に合わせて多様な使い方ができそうです。
高山の観光情報とアクセス
高山といえば、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている古い町並があり、そぞろ歩きが楽しい町。子連れなら、さるぼぼづくり体験なども盛り上がります。飛騨牛や高山ラーメンなどグルメも選り取り見取り! 車なら世界遺産の白川郷にも足を伸ばせます。東京からは少し遠い印象のある岐阜・高山ですが、東京からは新宿で高速バスに乗れば約5時間半。自家用車なら中央道の調布ICから長野道、国道158号経由で約4時間半。鉄道なら東海道新幹線で名古屋経由、もしくは北陸新幹線で富山経由で高山本線(特急ワイドビューひだ)に乗り、それぞれ約4時間強、約3時間40分です。
山々に囲まれた美しい町で、気の置けない仲間や家族とのんびり過ごす拠点にぴったりな「FAV HOTEL TAKAYAMA」です。
FAV HOTEL TAKAYAMA
住所:岐阜県高山市西之一色町2-169-1
アクセス:JR東海 高山本線 高山駅 西口より徒歩6分
料金:エグゼクティブバンク1万6000円~(6人まで)、エグゼクティブツイン1万4000円~(4人まで)
※内容は2021年7月の取材時点の情報です