亀山早苗の恋愛コラム

既婚男性との関係を「匂わせたがる」女性たち。敢えて“バレるように”つぶやく目的は…?

相手が既婚であれば「バレないように」気を遣うのが当然ではないかという考え方は、もう古いのかもしれない。「匂わせたがる」女性は何を考えているのだろうか。

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

恋愛ガイド

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既婚男性との関係を「匂わせる」目的は……

匂わせ女

『鬼滅の刃』の主題歌で一躍、人気となった歌手・LiSAさん(34歳)の夫で声優の鈴木達央さん(37歳)が、20代の仕事関係者と不倫をしていると文春砲に直撃された。彼女の留守に20代女性が自宅を訪れたこともあるという。さらにこの女性、SNSで「LiSAライブだったから家大丈夫だったんだ」とつぶやいており、自分が鈴木氏の自宅へ行ったことがわかるような「匂わせSNS」をしている。

相手が既婚であれば「バレないように」気を遣うのが当然ではないかという考え方は、もう古いのかもしれない。「匂わせたがる」女性は何を考えているのだろうか。

 

自分の存在を知らせたい

「私が不倫をしているときは、彼の妻のSNSにときどきコメントをつけたりしていました」

そう言うのはヒロコさん(30歳)だ。1年前まで3年間、7歳年上の職場の先輩と関係をもっていたが、「離婚したい」と言いながらなかなか離婚しない彼にイライラしていたという。

「そんなとき彼のSNSをたどって妻のSNSに行き着いたんです。週末は家族でお出かけ、なんていう投稿を見るとムカッとして。つい『素敵なご家族ですね』とコメントしてしまいました」

それをきっかけに妻とフォローし合うようになり、SNS上で“仲良し”になった。もちろん、彼はまったく知らないことだ。

「あるとき彼が私の家でぐっすり寝ている写真をあげたんです。もちろん顔はわからないように絵を貼り付けて。でも身内なら絵からはみ出した髪の毛や写っている手などからわかるかもという感じにしておきました」

そのときのヒロコさんの気持ちは、「私の存在を奥さんに知らせたかった」のだそう。

「彼はいつも『妻はオレにいろいろ要求するばかりで、自分からは何もしてくれないんだ』と言っていたので。しわくちゃのハンカチを見ると悲しくなって、うちで洗ってアイロンをかけたことも何度もありました。彼が帰るときはいつも靴をきれいに磨いてあげてた。彼と本当に結婚できるなんて思ってなかったけど、それでも『あなたよりずっと彼を愛している女がいるんだからね』と知らせたかったのはありますね」

ヒロコさんは、そんなけなげな女心を吐露してくれた。好きな人に尽くしたい女性にとっては、彼の妻の態度は信じられないのだろう。

「ただ、結局、SNSから奥さんにバレて私と彼は別れるはめになりました。私は転職したので、もう彼とは会っていません。それでも、その後、彼の奥さんの態度が変わって彼が幸せな家庭生活を送っていてくれればいいなと思っています」

彼女はどこまでも彼のことを思っていた。彼女の「匂わせ」は単なるアピールとはまた少し違う側面がある。

 

妻に勝ちたかっただけ

一方、もう少し「女の闘い」を意識していた女性もいる。マリナさん(35歳)がつきあっていたのは、同い年の男性。3年つきあっていたのにあるとき彼にふたまたをかけられ、あげく彼女が妊娠したために結婚されてしまったのだという。彼とその彼女とは3回しか会っていなかった。それが2年前のできごと。

「最後は彼に泣かれてしまって……。マリナと結婚するつもりだったけど、子どもの命には代えられないって。そのとき私、なぜか『女としてどちらが上だったのか』ということに異常にこだわってしまったんです。彼は何度も『マリナだよ』と言ってくれたけど、信じられなくて」

裏切った男なんか「くれてやる」と思ってはいたが、結局、彼が結婚し、子どもが生まれてからもふたりは会っていた。

「『女としてどちらが上とか、あるのかなあ』『子どもさえ産めばいいってもんじゃないよね』とか、本当に匂わせの投稿ばかりしていました。彼女は彼に恋人がいるのは知っていたはずなので、私のことも特定できていると想定していたんです」

やはり彼女はマリナさんのSNSを見ていたようだ。ある日、「いいかげんにしてくれませんか。大人ならすっきり別れれば? 彼が選んだのは私ですよ」というメッセージが来た。マリナさんは、「彼が選んだのは子どもよ、あなたじゃない」と送った。すると彼女からは「子どもを産んだのは私です」と笑い顔の絵文字とともに送られてきた。

「彼女のSNSに、『略奪した気分はどう?』と公に投稿しました。さすがに彼女も荒れたみたいですね。彼は『もめ事起こさないでよ』と言っていましたが、あまり深刻な感じでもなかったので、たまに書き込みは続けていたんです。彼がもっときっぱり、やめろと言ってくれればよかったのに、彼はそうは言わなかった」

当事者になりたくなかったのだろう。彼は逃げの一手で、女同士の闘いを離れたところから見ているしかなかったのか。

「今年の初め、彼女は子どもを連れて実家に戻ったそうです。それと同時に私の戦闘意欲もなくなってしまった。改めて彼を見ると、結局、彼は自分で何の判断もできなかったなと思って……。彼への情熱も冷めてしまいました」

彼はつきあっていこうよと言ったが、マリナさんは拒絶。もう彼とは関わりたくないと別れを決めた。

「それからすぐですよ。彼女が彼の元に戻ったのは。騙されたのかもしれませんが、それももういいやっていう感じ。彼女は『正義は勝つ』と私にメッセージを送ってきましたが、もう怒りもわきませんでした」

すべてが無駄だったという虚無感に包まれていたマリナさん。

「恋愛や結婚を勝ち負けで考えてはいけないと学びました。もう一度、新たな気持ちでパートナーを探そうと思っています」
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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