亀山早苗の恋愛コラム

離婚後すぐに恋愛したらダメですか?72歳の義母が別れて間もない私にくれたカッコいい言葉

元AKB48の前田敦子(30)が新恋人宅で半同棲していると報じられた。新しい恋をするにはまだ早いと思われがちかもしれないが、離婚した女性はいつになったら新たな恋をすることが許されるのだろうか。

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

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離婚してすぐ恋愛……いけませんか?

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元AKB48の前田敦子(30)が新恋人宅で半同棲していると女性誌に報じられた。離婚から3カ月、新しい恋にはまだ早いと思われがちかもしれないが、では離婚した女性はいつになったら新たな恋をすることが許されるのだろうか。

 

離婚してすぐ出会いがあって

離婚前から夫婦関係が破綻していて、夫に未練がまったくないなら、離婚後は解放された気持ちになる女性がほとんどではないだろうか。

「私がそうでした。デキ婚したのはいいけど、5年間の結婚生活のうち3年は夫がほとんど帰ってきませんでした。子どもにさえ愛情がないのかと絶望的な気分になりましたからね」

そう言うのは、アリサさん(38歳)だ。29歳で結婚し、34歳で5歳の子を抱えて離婚した。

「私はすぐに恋なんてする気がなかったけど、離婚成立から1カ月たったとき友だちのパーティーで知り合った人と意気投合したんです。バツイチだし子どもがいるから、つきあうのも遠慮したいと言ったんですが、彼が『子どもに会わせて』と言い出して。子連れデートを繰り返して、息子がすっかり彼に懐いて。それから1年たって再婚しました。再婚するまでふたりきりで会ったのは数えるほどでしたが、そんな彼に好感を持ったんです」

再婚してすぐに妊娠、長女が生まれたが、夫となった彼は今でも上の子をよりかわいがってくれるという。

「子どもがいるから次の恋はやめておこうと思わなくてよかった。ただ、相手の言動はよく観察したほうがいいですよね。子どもが懐いているように見えても、実は彼が本当にかわいいと思っているわけではないケースもあるでしょうし。私もさんざん母親に『大丈夫? 再婚したら彼が上の子につらくあたったりするんじゃないの』と言われましたが、彼の人間性を信じました」

最初の夫より今の夫のほうがずっと心を許して話し合えるというアリサさん。

「離婚したからって、恋愛を我慢する必要はないんじゃないかと個人的には思っています。もちろん子どもがいる場合は、子どもの気持ちを考えないといけませんけど。親と同居していたりするなら、たまには男友だちと会ったりしてもいいでしょうし、それが恋愛に発展してもいいんじゃないかなと思います。同じ離婚経験者で、『子どもが20歳になるまでは恋愛もしない』と決めている女友だちもいます。それはそれで母親として立派だけど、ときには息抜きしたほうが気持ちに余裕をもてるんじゃないかという気もしますね」

 

再婚はしないけど恋愛は自由

「離婚届を出したその足で、元カレと会いました」

笑いながらそう話してくれたのは、リツコさん(43歳)だ。4年前、結婚14年にして離婚した。それ以来、彼女はなぜか元夫の母親と12歳の長女の3人で住んでいる。

「離婚の原因は、夫の女性関係だったんです。義母が怒って、自分の息子に『おまえとは縁を切る。リツコさんと一緒に暮らしたい』と。私も義母とは気が合っていたし、実家にはもう親がいないので、じゃあ、一緒に暮らしましょう、と」

同居を始めてすぐ、義母は「あなた、恋しなさいよ」と言ったそう。

「義母は今、72歳ですが、本当にかっこいい女性なんですよ。義母も離婚していて、夫だった彼をひとりで育て、定年まで仕事をして。その後は、長年やっていた趣味を仕事にしてしまった。60歳からジャズピアノを習い、今も週末はスポーツジムに通って2キロくらい泳いでる。地域のボランティアなどにも積極的で、人として目標にしています」

そんな義母だから、男女問わず友人が多い。コロナ禍前は、義母が夜、自宅で食事をすることはほとんどなかった。恋もしているのだろうとリツコさんは想像していた。

「コロナ禍になったら急に保護犬を連れてきたんです。朝晩、散歩させたりしてちっともじっとしていない。犬が来たことで、在宅ワークが増えた私も、義母と顔をつきあわせていても衝突しないですんでいますね。義母はおそらく、そこまで見通していたんだと思います」

リツコさん自身、離婚してから半年足らずで次の恋に落ちていた。生活をともにするつもりはなかったが、その恋は離婚による痛手を和らげてくれたという。

「恋の痛手は恋でしか癒やせないと義母が言うんですよ。『もちろん再婚して出て行ってもいいのよ、あなたはあなたの好きなように生きなさい』って。こんなに素敵なお母さんがいるのにと、息子である夫はどうして母親を疎んじていたんだろうと思っていたけど、息子にとっては、従来の母親像からはずれた、こういう母親はイヤだったのかもしれませんね」

義母の自由さにはかなわないが、誰かを好きになったら自分の心の赴くままに恋をしてもいいとリツコさんも考えている。

「今も恋していますよ。娘ももう年頃だから、『ママ、恋をするならいい男としてよね』と言っています。義母の影響が相当強いんじゃないかと思いますが、恋する女の生々しさを娘に見せなければ、たまには夜遅くに帰ってもいいかなと。あっけらかんと『デートしてきた』と言っています。義母と娘がニヤッと顔を見合わせているのを見ると、なんとなく幸せだなと思いますね」

“恋する女の生々しさ”という言葉が印象的だ。そこに子どもは「イヤなもの」を感じるのかもしれない。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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