ジメジメした梅雨が明けると一気に気温が上がり、エアコンが大活躍する真夏がやってきます。エアコンをフル稼働させて涼を取るのはいいのですが、エアコンの冷却効率を高めるためには、サーキュレーターとの併用がおすすめです。では、なぜサーキュレーターがあった方がいいのか、扇風機とはどのように違うのかなどについて解説していきましょう。
空気を循環させたり、熱がこもりやすい場所に気流を届けたりできる
サーキュレーターとは? 扇風機との違いは?
●扇風機との違いは「気流」
サーキュレーターと扇風機は形が似ていますが、その役割は大きく異なるため、出てくる気流も大きく異なります。
扇風機は人に空気を当てて涼むための製品のため、大きくて枚数の多い羽根で、心地よい風を送れるようになっています。一方のサーキュレーターは室内の空気を効率よく循環させるため、風をまっすぐに送れるような仕組みになっています。3枚くらいの小型の羽根で強力に気流を押し出すため、扇風機に比べて心地よい風にはなりにくいです。
そのため、風に直接当たって涼みたい人は扇風機を選ぶのがおすすめです。ただし扇風機の風が直接当たると具合が悪くなる人の場合、サーキュレーターを使って壁などに空気を当て、直接人に当てずに空気を柔らかく循環させる方法もあります。エアコンを使わずに涼みたい人でも、このようにサーキュレーターを使うやり方はあるのです。
●広いLDKなどであればサーキュレーターとの併用がおすすめ
エアコンの冷却効率を高めるためには、サーキュレーターとの併用はかなりおすすめです。もちろんあまり広くないワンルームや寝室などでは特に使う必要はありません。しかし広めのLDKでキッチンが閉じた空間になっている部屋など、特定の場所に熱がこもりがちになってしまう場合もあります。こうした場合はサーキュレーターでその場所に空気を送るようにすれば、より部屋全体の室温を平準化できるようになります。
●季節や用途に応じて設置場所や風向を工夫しましょう
冷房の冷たい空気は下に降りていく性質があるため、下にたまる空気を循環させることが重要です。基本的にはエアコンを背にするようにサーキュレーターを設置すると、床にたまった冷気をうまく循環させることができます。
冬の暖房の場合、暖かい空気が天井近くにたまってしまうため、エアコンが設置されている場所から対角線上に当たる場所にサーキュレーターを設置し、エアコンに向けて空気を送ることが重要です。こうすることで天井にたまった暖気を拡散させることができます。
換気を行う場合は窓側に向けて設置し、室内の空気を素早く外に出すようにするのがポイントです。そのほか、ロフトベッドがある場合、ロフトがある場合、エアコンのない部屋に冷たい(暖かい)空気を届ける場合など、それぞれの場合に応じて設置場所や角度を工夫すると、より効率的に部屋中の空気をコントロールできると思います。
サーキュレーターのおすすめモデル
エアコンとの併用におすすめのサーキュレーターをいくつか紹介しましょう。●衣類乾燥モードも搭載! アイリスオーヤマ「サーキュレーターアイ KCF-SDC151T」
首振りの正面では自動で送風を弱く、左右では強くすることで、たくさんの洗濯物を端から端までまんべんなく乾かせる「衣類乾燥モード」を搭載するサーキュレーターです。10段階の風量調節機能や上下左右の首振り機能、入タイマーや切タイマーなども搭載しています。
●脱臭フィルター搭載でニオイも取れる バルミューダ「GreenFan C2」
ニオイを最大94.7%除去できる活性炭脱臭フィルター(6カ月程度で交換が必要)を搭載しており、強力な循環気流と脱臭の両立を実現したサーキュレーターです。別売の「バッテリー&ドック」を組み合わせれば、持ち運べるコードレスサーキュレーターとして使うこともできます。バルミューダならではのデザイン性も魅力です。
●アロマケース付きで香りも楽しめる ドウシシャ「サーキレイター」
9段階の風量調節が可能で、上下左右の首振り機能を搭載するサーキュレーターです。アロマケースを搭載しており、別売のアロマオイルをたらすことで香りも同時に楽しめます。手で簡単に分解し、羽根や前後ガードを手軽に水洗いできるのも魅力です。
【おすすめ記事】
・「真夏のエアコンはつけっぱなしでいいの?」に家電のプロが回答! 電気代を安くするには
・やってはいけない「エアコン掃除」の方法! ひと手間で快適&節約になる正しいエアコンの使い方
・ロボット掃除機「ルンバ」を買うならどれがおすすめ? タイプ別の違いを整理
・「洗濯機はドラム式と縦型、どっちがいい?」に家電のプロが回答!