空前のサウナブーム

サウナ

コロナ禍では、サウナでも人数制限が行われ、基本は「黙蒸」。会話の際はマスクの着用が義務付けられています

コロナ禍で空前のブームとなっているサウナ。テレビ東京ではサウナブームの火付け役となったドラマ「サ道」の新シリーズ、原田泰造主演の「サ道 2021(毎週金曜深夜0時52分~)」が好評放映中です。 
 
サウナといえば「おじさんたちの我慢大会」といった認識の方も多かったと思いますが、若い人を中心にサウナにハマる人が続出しています。女性のサウナー(サウナを愛する人)も徐々に増えてきていますが、短時間でリフレッシュできるサウナは、自律神経が乱れがちな更年期女性をはじめ、なにかと忙しく疲れが取れない女性たちにもおすすめです。
 
サウナは、血行促進効果により、疲労回復やリラクセーション、美容などに効果があるといわれています。自律神経がととのうため、更年期症状の軽減が期待できますし、睡眠の質が上がり体調も良くなります。また、新陳代謝が促進され、肌の状態はみるみる良くなっていきます。鏡の中に健康的な自分を見つけると、気分も上がります。
 

予約不要、2時間あれば十分。そして安価に「ととのう」サウナ

自分のためのリフレッシュの時間を取りたい。でも、そのための予約や計画が面倒で、だらだらと過ごしているうちに週末が終わってしまった……。ぽっかり空いた時間を持て余し、ウインドウショッピングに出掛けたけれど、結局疲れただけだった……。そんな毎日を繰り返している方も多いのではないでしょうか。
 
その点、ほとんどのサウナは予約不要です。そして、2時間もあれば満喫できます。
 
入浴料は多くが500~1000円程度。夜中までやっているサウナも多いので、仕事帰りにふらりと行ける手軽さもサウナの魅力です。 

なお、サウナは、急激な温度変化による血管の拡張と収縮を伴いますので、動脈硬化症、高血圧症、高度の糖尿病、心臓病など、基礎疾患のある人には禁忌となっています。ご注意ください(参考:サウナ・スパ協会)。
 
自宅近くのサウナは、日本最大のサウナ検索サイト「サウナイキタイ」で調べられます。
 

基本的なサウナの入り方

サウナを利用した温冷交代浴では「サウナ→水風呂→外気浴(休憩)」を3セット繰り返します。
 
まずは髪と身体を洗い、軽く体を拭いて、サウナに入ります。お風呂で軽く温まっておくと汗が出やすくなります。大量発汗に備えて事前に水分補給をしておくこと、途中でこまめに水分をとることも安全にサウナを楽しむために大切です。熱で髪が痛まないようタオルで覆うなどの工夫もするといいですね。専用のサウナハットも販売されていますが、筆者はトリートメントをつけたままタオルで巻いて入るようにしたら、髪がツヤツヤになりました。

サウナ室は階段状になっていて上の段ほど温度が高くなっています。初心者は下の段から始めるとよいでしょう。サウナ室内には12分計が掛かっています。目安は1回10分程度といわれていますが、その日の体調によって調節します。
 
次に、汗を流して水風呂に入ります。体を冷やし過ぎないよう、1~2分で上がります。そして、身体を軽く拭いて、イスに座って休憩します(10~15分)。
 

1)サウナでマインドフルネス

マインドフルネスという言葉をご存じでしょうか。「今、ここ」で起こっていることに意識を向け、外界の音やにおい、自分の心の中に沸き起こる思考や感情などをありのままに感じ、何の評価もせず、ただ眺めているというものです。仏教における「瞑想」を起源とし、現在は心理療法としても使われています。
  
サウナ室に入る前は、色々な雑念が浮かんでいます。仕事の「ひとり反省会」をしたり、「なんであの人の言葉にモヤッとしたんだろう」と考えたり、「やらなきゃいけないことはなかったっけ」と明日の予定を思い浮かべたり。
 
しかし、高温で蒸されているうちに、そういったことが頭から離れていき、周囲の音に注意が向き始めます。シャワーの流れる音、洗面器が床にぶつかる音、遠くの話し声、ドアの開閉音、隣の人が体勢を変える音など。

そして次第に、頭の中は「暑い、暑い、暑い」というつぶやきで満たされ、背中を汗が流れ落ちる感触や、熱気に鼻の中が乾く感覚、首を動かした時の肩のこわばりなど、自分の身体の感覚に焦点が移っていきます。
 

2)メインディッシュは水風呂

サウナ室から出たら、シャワーなどで汗を流し、水風呂に入ります。心臓から遠い手足の先から水に浸していき、息を吐きながらゆっくり体を沈めていくとよいようです。じっと静かにしていると、体の表面に膜が張っているような感覚になり、あまり冷たさを感じなくなります。それをサウナーは「羽衣」と呼びます。火照った体と水温との温度差による現象のようです。

心臓が速く打つのを感じられると思います。サウナで血行が促進された状態から、冷たい水風呂に入ることで血管が急激に収縮し、ともに交感神経が活性化されます。ここでもマインドフルネスは継続しています。冷たさゆえに、難しいことは考えられません。
 
慣れてくると、サウナーの多くが「サウナの醍醐味は水風呂!」と熱く語る理由がわかるようになると思います。
 

3)外気浴で「ととのう」

そして、外気浴(休憩)です。浴室や露天風呂の脇に設置されている、ひじ掛けやリクライニングのついた椅子に座ったり、長椅子に寝転がったりして、目を閉じてだらりと力を抜きます。しばらくすると、じんわりと身体があたたまってきて、頭の中が多幸感で満たされていきます。これが「ととのう」と呼ばれる、副交感神経優位の深いリラックス状態です。

その頃には、サウナに入る前の雑念はほとんど消え失せています。特に小さな対人ストレスは「ま、いいか」と流せるようになっています。再起動をかけたように気持ちがリセットされる感覚を味わえるでしょう。「ととのう」感覚は人によって違いますが、ある人は「世界人類を愛せる感じ」と表現していました。
 
サウナは北欧のフィンランドが発祥です。国民が日常的にサウナに入っているフィンランドは、幸福度ランキング4年連続世界第1位の福祉大国です。フィンランドでは「サウナ外交」も行われているのだとか。サウナは世界平和に貢献するのではないかと常々考えているところです。
 

自分の心身とつきあう

サウナに通うようになると、自分の心身の状態にそれまでよりも意識が向くようになっていきます。忙しさにかまけていると、自分が無理をしていることにも気づきにくいものですが、定期的にリセットの時間を設けることで、大きな感情の波に翻弄されることも少なくなり、ゆったりと自分のペースで生活を楽しめるようになるでしょう。
 
自分の中の考えや感情、身体の反応を観察することを「セルフモニタリング」といいますが、サウナで自分自身と向き合う時間は、その力を高めてくれます。
 
慣れてくると「今日は2セットにしておこう」「サウナは、6分-6分-8分にしよう」「サウナはやめてお風呂だけにしよう」などと、自分の体調に合わせた選択ができるようになります。汗の粘度や肌の状態で、自分の疲労度を測れるようにもなってきます。無理をせず自分を労わる習慣がついてきます。
 
サウナも水風呂も施設により温度設定が違います。色々体験する中で水質の違いなども感じられるようになるでしょう。また、スチームサウナや塩サウナ、テレビのあるなしなど、色々体験してみて、自分に合ったサウナを見つけてください。「ロウリュ」「ヴィヒタ」「オロポ」など、サウナ用語を調べるのも楽しいと思います。
 
サウナでの2時間リフレッシュ、ぜひ試してみてください。

【参考】
サウナならではの身体効果(公益社団法人日本サウナ・スパ協会)
www.sauna.or.jp/kisochishiki/saunabook_5.html
日本最大のサウナ検索サイト「サウナイキタイ」
https://sauna-ikitai.com/


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