やってはいけない! まな板のNGお手入れと買い替えどき
全国的に雨の多い季節になりました。梅雨から夏の間に注意しなくてはならないのは食中毒。キッチンの衛生管理にも気を付けなければなりません。とくにまな板は、水気があり、野菜に土がついていたり、生の肉や魚を扱ったりと、食中毒の原因になりそうなものに囲まれているため、気を付けたいところです。
今回はまな板の正しい洗い方やメンテナンス方法をご紹介します。
NG1. まな板を取り出してすぐに使う
まな板を取り出してそのまま使うのはNGです。調理の前にまな板を取り出したら、サッと水をかけ、拭いてから使い始めるようにします。かけた水が薄い膜の役割をしてくれるため、傷や汚れが付きづらくなるのです。NG2. 生で食べるものの前に、生の肉や魚などを切る
サラダ用の野菜やお刺身など生で食べるものの前に、生では食べられない肉や魚を切るのはやめましょう。生で食べるものを先にカットし、次に生で食べられないものをカットするという順番で使います。その都度、軽くでも水洗いすることもおすすめします。食材によって裏表を替えたり、まな板を使い分けるのも良いでしょう。
NG3. 使用後のまな板を最初に熱いお湯で洗う
消毒できるからと最初から熱湯をかけがちですが、肉や魚のたんぱく質は60度以上の温度で固まるという性質を持っています。そのため使い終わったまな板に熱湯をかけてしまうと、肉や魚の汚れが落ちづらくなってしまうのです。木のまな板は、水またはぬるま湯をかけ、たわしで擦り洗いをします。食器洗い用洗剤を使うと木のもつ油分を取ってしまうこともあるため、極力使わないほうがよいでしょう。最後に熱湯をかけるのは問題ありません。
プラスチックのまな板は、同じく水やぬるま湯でスポンジと食器洗い用洗剤を使い、洗います。プラスチック製のまな板は変形する可能性があるため、薄手のものは熱湯を避けましょう。
NG4. 黒ずんだ汚れがあるまな板を使う
まな板は使っていくうちにどうしても包丁の傷ができてしまいます。そのまま使い続けていると、傷の中に汚れが入ったりカビが生えてきたりし、それが黒ずんだ汚れとなってしまうのです。木のまな板は、塩をふりかけてスポンジで擦り洗いをしてみてください。それでも落ちない場合は紙やすりを使って取り除くようにします。 プラスチック製のまな板であれば、最低でも週に1回はキッチン用漂白剤を使い除菌するようにしましょう。
NG5. 木のまな板を干すとき横に置く
木のまな板は木目を立てるように縦に置くと、水の流れがよくなり早く乾くようになります。干すとき横に置くのは避けましょう。まな板を買い替えるタイミングはいつ?
壊れるようなものでもないため、まな板の買い替えのタイミングは分かりづらいものです。ここまでご紹介してきたようなNGを避けて丁寧にメンテナンスをしていても、買い替えたほうがよい場合もあります。木のまな板は紙やすりをかけたり、プロに削ってもらっているうちに薄くなってきてしまうため、使いづらいほどに薄くなったら買い替えましょう。またいくら削ってもカビが奥まで生えてしまって黒ずみが取れない場合も買い替え時です。 プラスチックのまな板は、黒ずみなど色が付いた汚れが増えてキッチン用漂白剤でも落ちなくなってきたら買い替え時です。最近では100円ショップでも様々なタイプのまな板が手に入ります。薄く軽いため切った食材を鍋に移すときにも便利です。
食べるものを作る場所であるまな板なので、いつでも清潔に使うよう心がけたいですね。