バルミューダのスマートフォン事業参入、注目ポイントは
今回のバルミューダによるスマートフォン事業参入で注目なのは、そうした中国のメーカーに依頼するのではなく、製造パートナーとして日本メーカーである京セラが名乗りを上げていることだろう。京セラは、au向けに「TORQUE」、アメリカ市場には警察官や消防官向けに堅牢性のあるスマートフォンを多数、製造、販売しているなど、品質、信頼性においては、世界的にもトップレベルのスマーフォトフォンメーカーといえる。 かつて、海外のODMに発注してスマートフォンを作ったものの、バッテリーの不具合を起こし、回収騒動に発展したメーカーもあった。
バルミューダにおいては、製造パートナーとして日本メーカーである京セラとタッグを組めたというのは、品質面において期待しても良さそうだ。
一方、京セラとしても、キャリア向けなどで定評はあるものの「ブランド力」に乏しいのが弱点であったりする。TORQUEはauユーザーのなかでもブランドとして定着しているが、一般的に京セラのスマートフォンで、すぐに思い出されるブランドはないに等しい。
ソニーといえばXperia、シャープはAQUOSといった幅広く認知されているブランドを、京セラは作ってこなかった。今回、バルミューダと組めたのは、「ブランド力のあるスマホを作れる」という京セラにとってもメリットがある話といえそうだ。
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