携帯できるアナログゲームは大人の小道具
子どもの頃から、携帯できるアナログゲームが大好きで、マグネット式の将棋とか、シュウクリエイションのポケッタブルシリーズのダイヤモンドゲームやバックギャモンを持ち歩くのが好きでした。高校時代は、カード型の麻雀やバイシクルのカードを常にポケットに入れていました。もちろん、ゲーム&ウォッチやゲームボーイも好きですし、最近では、グローブトロッターのポータブル・バックギャモンを入手したりもしました。携帯できるコンパクトなケースに入ったゲームというのは、どこか万年筆や腕時計などに通じる魅力と愉しみがあるように思うのです。ハイタイドの「Four-Up」も、440円(税込)と安価ながら、常に携帯して、バーなどで友人と少しの時間知恵比べをしてみたくなるゲームです。
何より、言葉が不要で、お互いの接触も最小限、そしてルールがとてもシンプルなのがいいのです。こういうご時世ですが、家で、家族とちょっと遊ぶのにも最適だと思うのです。
四目並べといっても立体だから意外に頭を使う
四角いボディの上部に穴が空いたプラスチック製の黒いケースの、穴が空いた上部を立ち上げるように動かせば、準備完了。あとは、白と青のコマをお互いで交互に、穴に差し入れていって、同じ色のコマを縦横斜めのいずれかに4つ並べた方が勝ち、つまり立体四目並べなんです。なので、ルールはとても簡単。「四目並べだよ」と言って、どちらが白と青のどっちのコマを使うかを決めれば、すぐにゲームが始められます。しかも、ゲーム盤となる穴が空いたボード部分は縦に6個、横に7個、合計42個しかコマを入れられないので、最長でも21手ずつでゲームは終わります。このスピード感もいいのです。
立体ということは、例えば下から3段目に横3つ並んでいたとしても、その両側の下2段にコマが入っていないと、4つ並べることができません。この制約が駆け引きを生み、単純ながら意外に頭を使うし、相手をある程度コントロールするようなコマの置き方が必要になります。
とはいえ、基本は四目並べですから、読み合いや駆け引きといっても、それほど先を読む必要はありません。この、「ちょっと頭を使いつつ、気軽に愉しめるバランス」が絶妙なのです。
ミニマムなデザインで大人の佇まいを醸す
そして、この、敷居を挟んで2人が戦うという構図がいいのです。対面でも横並びでも遊べるし、多少、盤面を揺らしたりしても、コマが飛び散ることもなく、安定してゲームを続けられますし、コマはケースの中から取り出して盤に差し込むので、テーブルの上にコマを散らかすこともありません。この辺りのデザインが、何とも良くできていて、価格以上の大人の佇まいさえ感じさせます。1人で遊んでも、これが結構楽しくて、リモートワークの息抜きにも最適。私は、仕事に詰まったら、コーヒーを淹れて、それを飲みながら、コマを盤の中に差し入れて、そのカチャッという音を愉しみつつ、何となく戦略を練るのですが、そうやって遊んでいると、不意に文章が浮かんだりして、そういう意味でも役に立っているのです。指先、音、色彩と五感が刺激されるのがいいのかもしれませんね。
ハイタイド「Four-Up」公式オンラインサイト
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