これでお金持ち!金運アップする方法/人気心理カウンセラー石原加受子さんの貧乏体質脱出方法とは

老後の不幸を招く「クセ」を見直して、お金持ち体質になるコツ

「お金持ちになりたい」と歯を食いしばって頑張ることは、むしろ逆効果!? 心理カウンセラーの 石原加受子さんはそう断言します。無理なくラクにお金持ち体質になれる方法をレクチャーしていただきました。

あるじゃん 編集部

執筆者:あるじゃん 編集部

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我慢してネガティブな心の状態でお金と向き合ってきた人たちは老後不幸になっている

「お金持ちになりたい」と歯を食いしばって頑張ることは、むしろ逆効果!? 心理カウンセラーの石原加受子さんはそう断言します。無理なくラクにお金持ち体質になれる方法をレクチャーしていただきました。(第3回『アフターコロナの時代。貧乏体質から脱出してお金持ち体質に近づくために大切な2つのこと』から続きます)

――「無理をしない、我慢しすぎないことが、幸せなお金持ちになるためのカギ」と伺いました。一方で、私たち日本人、特に中高年以降は、「我慢は美徳」「頑張ることは素晴らしい」という価値観が根付いています。どう考えればいいでしょう?
 
石原加受子さん:ですが、今、未来の幸せのためにと、ずっと歯を食いしばって何十年も頑張ってきた60代以降の人たちが、老後を迎えてなお不安を募らせていますよね。それが現実なんです。ずっと我慢してネガティブな心の状態でお金と向き合ってきた人たちが、老後になったからといって、いきなり幸せを実感できるはずがありません。無意識の自分が、幸せな状態を受け入れられない。つまり、幸せな状態に馴染まないんですね。ですから、幸せになりたい、お金持ちになりたいと思うなら、我慢をしたり、歯を食いしばって頑張ることはむしろ逆効果なんです。例えば、「明日から叶姉妹の格好をしてください」と言われたら、できますか?
 
――えっ、いきなりですか……? う~ん、イメージすら湧かないです。 
 
石原さん:そうでしょ。あの方たちは、何十年もああいう姿をやり続けているからしっくり肌に馴染んでいるんです。別に、「叶姉妹を目指しなさい」と言っているわけではなく、要は、肌に馴染んでいないことは、すぐにできるわけがないということ。ずっと我慢をして耐え続け、ストレスと背中合わせでやってきた人たちにとって、幸せな状態というのは居心地が悪いんです。たとえお金があっても、今度はなくなることが怖くて使えない。あるいは、使い方が分からず、自分にとってマイナスな使い方をしてお金を失いかねません。
 
――どうすればいいのでしょう?
 
石原さん:幸せになりたいのなら、ポジティブな心を作ること。それには、普段からポジティブな実感を増やしていくことです。日常の些細なことで構いません。

例えば、「コロナ禍で鬱っぽくなり、家事をする気にならない。外食が増えて家計が苦しくなった」というお悩みがありますね。まずは、自分を責めないことが大事。「人間だから心が弱ってしまう時もあるよね」と受け止め、そんな自分を認めてあげる。いったんその視点にたつと、外食するのは自分の心をラクにするために必要なことだし、さらに、外食で気分転換できてよかったね、美味しかった、満足できたと、ひとつの出来事から小さなポジティブをどんどん積み重ねることができます。

逆に、鬱っぽい自分はダメな人間とか、料理は家で作って食べるべきなど、自分を責める気持ちがあると、せっかくの外食もおいしいと感じず、「無駄なお金を使っちゃった」と、ネガティブな実感が積み上がってしまう。同じ行動でも、心の持ちようでポジティブにもネガティブにもなれるんですよ。

ポジティブとは、言い換えれば、自分自身をすべて認めて受け入れるということです。ネガティブなことを延々と考えてしまうのは、自分を受け入れていない証拠。ですから、自分の行動や思考のすべてを「OK! それでいいんだよ」と認めてあげてほしいんです。すると、本当に元気がでてきますから。
 
――でも、そんなに自分を甘やかしてしまうと、怠け癖がついてしまいませんか?
 
石原さん:実はそうはならないんです。自分を認めることで自信がついて、「次はこんなことにチャレンジしてみようかな」と前向きなエネルギーが湧いてくる。逆に、自分にダメ出しばかりして、ネガティブな思考と行動にどっぷりハマっていると、本当はそうじゃないのに、“自分はダメだ”と思い込んで悪循環に陥ってしまうんです。
 
――自分に呪いをかけているようなものですね。
 
石原さん:今、これまでの価値観を見直すタイミングが来ています。これまで私たちは、お金や出世といった目に見える成功にとらわれてすぎてきたんです。時間と労力を注いでがむしゃらに働いた結果、お金は得たけれど、一方で、プライベートでは家庭のことを妻に任せっきりだったり、子どもとのコミュニケーションが取れなかったりと、何かしら犠牲にしながらやってきた人がほとんどではないでしょうか。

でも、コロナ禍でこれまでの常識が変わり、みんなが「自分たちの今までの暮らしは、本当に心豊かで人間らしい生活だといえるのだろうか」と気づき始めた。本当は、もっとゆっくりラクに生きていいんです。そんな自分にOKを出して自分の価値観で生きることが、不透明な時代を生き抜くために最も大切なことです。

★石原さんのインタビューは次回に続きます

教えてくれたのは……
石原 加受子(いしはら かずこ)さん

 
心理カウンセラー。「自分中心心理学」を提唱する心理相談研究所「オールイズワン」代表。心理学校メンタルヘルス学会会員、厚生労働省認定「健康生きがいづくり」アドバイザー。独自の心理学で性格や対人関係、親子関係などの改善を目指すセミナー、カウンセリングを続け、老若男女にアドバイスを行う。『「また断れなかった…」がなくなる本』『感情はコントロールしなくていい』などのベストセラーを含めて150冊以上の書籍を執筆。

取材・文/西尾英子

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