亀山早苗の恋愛コラム

コロナ禍のゴールデンウィーク、「不倫」カップルそれぞれの事情

コロナ禍でのゴールデンウィーク、不倫中のカップルはどうやって過ごしていたのだろうか。独身と既婚のカップル、ダブル不倫のカップルにそれぞれ聞いてみた。

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

恋愛ガイド

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ゴールデンウィークの不倫事情

不倫

このコロナ禍でのゴールデンウィーク、不倫中のカップルはどうやって過ごしていたのだろうか。独身と既婚のカップル、ダブル不倫のカップルにそれぞれ聞いてみた。

 

いつもと変わらず

不倫カップルがどうやって過ごしたかは、勤務形態によるところが大きい。8歳年上の既婚男性と職場不倫をしているマリナさん(30歳)は、もともと平日が休日で、コロナ禍でも通常通りに出社している。

「ほとんどいつもと同じですから、彼が私の部屋に来る頻度もほぼ一緒。ときどきふたりで食事に行ったりするんですが、今回は人目と感染を気にして外食はしませんでした。GW期間中の10日間で、彼が来たのは2回。一度は彼が有名レストランでテイクアウトのおいしい料理をもってきてくれました」

つきあって1年、彼には二人の子がいるが、コロナ禍で残業は減ったため家族と過ごす時間は増えているようだ。それがマリナさんにとっては少し気になるところ。

「家族で過ごす時間が増えたということは、妻と過ごす時間も増えているわけですよ。私たち、タブーはなしにしようと言ってつきあっているので、ときどき『奥さんとはうまくいっているの』と聞きます。彼は『うーん、普通』なんて言ってますけどね。もともと奥さんも同じ職場で、彼が結婚したのは私が入社する前だった。今も『あいつの奥さん、オレたち同期の間ではマドンナだったんだよ』と言う人もいるんです。美人の奥さんを射止めた若手として当時は有名だったらしい。なんだか気になりますよね」

気にはなっても深刻にはならないようにしているとマリナさんは言う。結婚している相手だというのは最初からわかっていること、彼との間では「恋愛」を堪能すればいいと割り切ろうとしている。

「今のところ私に結婚願望がないから、こういう関係でもいいかと思っています。今後、結婚願望が出てきたらどうしようかと彼に言ったら、『結婚するメリットと、結婚しないでオレといるメリットを比較してみればいいよ』と冷静に言われました(笑)。確かにそうですよね。私たち、あまり熱くならないから続いているのかもしれない。そんなことを考えたゴールデンウィークでした」

つきあって1年の節目を祝えなかったので、「いつかマリナの行きたい店に連れていくから」と彼は約束してくれたそうだ。

 

別れの気配が……

パートで働くユミエさん(41歳)は、ここ2年ほど中学生時代の元同級生とつきあってきた。ふたりとも家庭がある。ユミエさんには7歳と4歳のふたりの子もいる。

「1年くらいはうまくいってたんですが、最近、彼がすごくわがままになってきて。会う時間を決めるのも、私のことなど考えてくれない。うちはたまたま夫が近くに自分の事務所をもって仕事をしているので、早く帰ってきて子どもの面倒を見てくれるんです。だけど、ずっとそれが続くと夫に悪くて……。夫はいい人なんですが、性には淡泊すぎるほど淡泊。下の子が生まれてからほとんど夫とはレスなんです。それでつい元同級生に走ってしまったんですが」

この連休中、彼には1日も会えなかった。というより、彼女自身が会うことを拒んでしまったのだという。

「連休前に、夫は自分はカレンダー通りに仕事をするつもりだけどどうするって聞いてくれたんです。私はパートのシフトがもう決まっていたので夫に伝えて。どちらかは家にいようと話し合っていました。その合間に彼と会いたかったんだけど、彼は『オレに合わせてくれよ』と言い出して。少し揉めたんですよね」

お互いに家庭があって仕事がある場合、いつも片方だけが合わせていたら必ずいつかは破綻する。相手の思いやりが感じられなくなるからだ。

「最初は私も恋に目がくらんで、彼にひたすら合わせていた。そのためにパートを休んだこともあります。でも今はもう関係も気持ちも落ち着いてきた。それなのにいつも私が彼に合わせなければいけないのは不公平だなと思い始めていたところだったんです」

ダブル不倫としては、関係が落ち着いた今こそ、次の段階へと進むべき時期だったのかもしれない。別れるのか続けるのか。続けるとしたら、どうやって続けていくのかを話し合うべきときだった。

「揉めたまま連休に突入しました。久しぶりに子どもとどっぷり触れあって、仕事が終わったころ夫から『子どもたちとおいしい夕飯を作ったよ。早く帰っておいでよ』と連絡が入ったり。家庭っていいなと思いました。夫と男女の関係が途切れているのは気になるところですが、このまま恋愛は終わらせてもいいかなと思っています」

ちょうど潮時だったのかもしれない。恋愛への情熱、彼への思いが日に日に冷めているのを感じるとユミエさんは言った。誰にもバレていない今が別れるチャンスなのかもしれない。
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