代替肉「大豆ミート」とは? 植物性原料で作られた新しい“肉”

代替肉で作られた料理

大豆ミートを始めとする代替肉。コレステロールも少なく、健康面でもメリットがあります

「大豆ミート」とは、大豆など植物性原料を使って、肉に近い味や食感にした、植物ベースの食品のことです。動物を食肉にする通常の「肉」とは異なり、「代替肉」「フェイクミート」「大豆肉」「ソイミート」「疑似肉」「植物性タンパク」「アナログミート」「培養肉」など、様々な呼び方で呼ばれています。

肉ではないものから肉を作るわけですから、できるだけよく似た成分のものが選ばれます。大豆は肉と同じくたんぱく質が豊富で「代替」するのにちょうどいいため、代替肉の原材料としてよく使われます。大豆ではなく小麦が使われることもあります。小麦は炭水化物源として食べることが多いと思いますが、実はたんぱく質も豊富なのです。
 

大豆ミートが増えてきた4つの理由……SDGs実現にも一役買う代替肉

牧場でくつろぐ牛

家畜を育てる上では環境汚染の問題も伴います。健康意識や動物愛護の意識の高まりも、代替肉の開発を後押ししています

「わざわざ肉ではないものから肉を作るような面倒なことをせずに、そのまま肉を食べればいいのでは?」と思う人もいるかもしれません。確かに今までの日本では、それで問題ありませんでした。

しかし欧米諸国をはじめ、主食のように大量の肉を消費している地域もあります。それらの国々では、これまで通り肉を食べ続けるのが難しい4つの問題を抱えています。
 
  1. 人口増加……人口増加に伴い肉を食べる人数も増え、肉の生産が追い付かない
  2. 動物愛護……食肉になる動物も生き物なので、多くの動物の命を奪うことへの問題意識
  3. 環境保全……家畜の排せつ物に混じった薬剤による水質汚染・土壌汚染。また、家畜(特に牛)のげっぷに含まれるメタンガスによる空気汚染など、畜産による環境破壊の問題
  4. 健康意識の高まり……肉はコレステロールが多いため、健康的な食生活からは程遠いと考えられ始めた

これら4つの問題解決に向けて、「肉を食べたい欲求を、肉以外の食品で満たそう」という流れができたのです。

また、これらの問題点を解消することは昨今注目されている「SDGs(持続可能な開発目標)」の考え方にも該当します。具体的には、「2. 飢餓をゼロに」「13. 気候変動に具体的な対策を」「15. 陸の豊かさも守ろう」などです。SDGsを実現することは、未来の地球を守ることにつながります。地球の未来を守るためにも、今後はさらに多くの大豆ミートが市場に広く出回ってくることが予想されます。
 

大豆ミートの味・栄養価・健康面のメリット……コレステロール・飽和脂肪酸も控えめ

私が知る限り、大豆ミートは10年ほど前から特殊食品として市場に出回っていました。ただし乾燥品で、水で戻すというひと手間が必要で、食感も「嚙み切れるガム」といった感じ。それにもかかわらず、肉よりも割高なため、よほど「新しいもの好き」な人か「かなり本格的なビーガン」しか買わないだろうと思われるような商品でした。

しかし、2021年初春頃から、さまざまなスーパーマーケットで大豆ミートを使った商品の販売が開始され始めました。近所にあるコンビニほどの大きさの小さなスーパーマーケットでも、大豆ミートのハンバーグが販売されています。店頭の冷蔵庫に並んでいるハンバーグも、鶏肉のハンバーグにそっくりです。パッケージの説明をよく読まずに、ふつうのお肉のハンバーグだと間違えて買って行く人もいるのではと思うほどです。

味も「鶏肉のハンバーグ」と思って食べると、そう思えてくるから不思議なもの。自宅で「豆腐ハンバーグ」を作る機会の多い方は、全く違和感がないと思います。ただし、2021年5月の段階では、まだ「豆腐ハンバーグ」と考えると、若干、割高感はぬぐえない気がします。おそらく、出始めたばかりの商品ですので、割高感があるのでしょう。各メーカーが企業努力を続けていますので、いずれは家畜肉よりも安価で販売されるかもしれません。

今は「本物ではない肉」というマイナスイメージを持たれている方もいるかもしれませんが、大豆ミートはコレステロールや飽和脂肪酸の含有量が少ない点も魅力です。新しい美味しい肉の誕生により、世界中の人々の食生活が潤ったり、健康な身体を手に入れることができるのであれば、歓迎しない手はないはずです。

食事に用いる肉のすべてをいきなり大豆ミートに変える必要はありませんが、様子を見ながら少しずつ、普段の食材のひとつとして活用していくのがよいのではないかと思います。

■参考サイト


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