預金・貯金/年齢別・貯金の仕方

50代一人暮らしで毎月17万円で楽しく暮らす! お金の使い方

一人暮らしでも楽しく余裕を持って暮らしたい、という人も多いと思いますが、自由と同時にお金の不安を感じる人も多いようです。今回は50代からの一人暮らしのお金の注意点について解説してみますね。

執筆者:All About 編集部

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家計管理や貯金でお金の余裕を持つことで、日々の生活が充実する

一人暮らしでも楽しく余裕を持って暮らしたい、という人も多いと思いますが、自由と同時にお金の不安を感じる人も多いようです。今回は50代からの一人暮らしのお金の注意点について解説してみますね。
収入に余裕はなくても、楽しく生きる家計管理のコツ

収入に余裕はなくても、楽しく生きる家計管理のコツ

50代で一人で生活している人のお話を聞くと「毎月のお給料だけでは家計のやりくりが厳しい」「自由に使えるお金や趣味に使えるお金も少なく、老後資金を貯めることができない」という不安を持つ人が多いようです。また、ひとりで体調を崩した時が心配などのマイナス要素ばかりが頭をよぎってしまうといいます。
 
不安はゼロにはならないかもしれませんが、きちんと家計管理や貯金でお金の余裕を持つことで、日々の生活を楽しみながら暮らしていく方法はあります。
 
男女ともに一人暮らしをしている人はいますが、今回は女性の平均年収はおよそ310万円という調査結果から、都内で賃貸に暮らす年収300万円の人として家計について考えてみます(※出典・令和4年分 民間給与実態統計調査・国税庁)。
 

年収300万円の一人暮らしの人の家計とは?

月収23万円の金額から社会保険料、所得税、住民税等が給与天引きされ、実際自由に使えるお金はおよそ17万円としてみたいと思います。
 
●収入(手取り):17万円/月
ボーナス:24万円(1回/年)

●毎月の支出
家賃:7万円
食費:3万円
光熱費:1万5000円
通信費:1万円
日用品:1万円
保険料:5000円


●貯蓄額:100万円

上記支出額を合計すると、14万円になります。毎月自由に使えるお金が3万円残ります。自由に使える3万円のうち、最初のうちは1万円を老後資金用として「iDeCo(個人型確定拠出年金)」や「NISA」を活用して将来の老後資金を積み立てていきましょう。

残った2万円のうち、予備のお金として1万円を出し入れ自由にできる口座(普通預金)で貯蓄します。このお金は冠婚葬祭や不足の時の医療費等としてある程度プールしておきます。

そうするとまだ1万円残りますね。この1万円は、自分へのご褒美のお金です。例えば趣味の映画鑑賞、日帰りバスツアー、美容院に行く、お友だちとの食事などに使うこともできますよね。

その他、この方の場合、ボーナスが24万円もらえます。この24万円の使い道は、(1)将来の老後資金として使わない金額(運用資金)8万円、(2)賃貸の更新料等、今すぐは使わないが数年後に使う予定の金額8万円、(3)年末年始の帰省費用や家電製品の買換え金額8万円、と3つに分類します。

老後資金として毎月貯蓄している1万円を、例えばiDeCoなどを使って年利約2%で30年間運用できると、およそ490万円になります。今後収入が少し増え、予備資金もある程度(毎月生活費半年分目安)貯蓄ができ、毎月2万円を年利2%で運用できると30年後には約1000万円近く(およそ980万円)になるのです。このようなシミュレーションは、金融庁の資産運用シミュレーションサイトで計算することができます。
 
自分で働いて収入を増やす他に、お金に働いてもらうことも大切ですので、運用の勉強も少しずつしてみてはいかがでしょうか。
 

日々の生活にゆとりが出てくると、身体的、精神的にも安定する

無理に切り詰めることなく、生活の中から少しずつお金を貯める工夫をしてもらいたいです。一般的に節約と聞くと、苦しいイメージがあるかもしれませんが、楽しい節約方法もあります。自分に合った節約方法を取り入れていくと、お金が貯まり、だんだん日々の生活にゆとりが出てきます。最初は貯金がゼロで、不安で仕方ない、という人も、貯金が増えていくと身体的、精神的、経済的に安定していきます。選択肢が増えて人生が豊かになっていくのです。
 

楽しい節約方法の一つは「ふるさと納税」

楽しい家計の節約方法として、ぜひおすすめしたいのが「ふるさと納税」です。ふるさと納税は、地方自治体へ寄付をすると、返礼品が届いて、「確定申告」や「ワンストップ特例制度」を利用することにより、寄付金額から自己負担額2000円を除いた金額が、所得税(確定申告した場合のみ)や住民税から控除・還付される制度です。

注意点としては、寄付できる金額は、寄付する人の年収や世帯状況により上限があります。総務省のふるさと納税ポータルサイトで寄附金控除額の計算シミュレーションをすることができます。
 
事前準備として、あらかじめ「自分が寄付できる上限金額」を確認してから寄付をしてください。上限を超えてしまうと、返礼品をもらうことはできますが、税金の控除ができません。必ず上限額を確認した上で寄付することを覚えておきましょう。
 
「ふるさと納税」で人気度が高い返礼品は、米や肉・魚、果物等の食料品です。その他のおすすめ品は、日用雑貨のトイレットペーパーや高品質のタオル等もいいと思います。
 

自分にとって必要のない支出をなくそう

節約する際には、やめたいけどやめられないタバコや暴飲暴食などを思い切ってやめるという方法もあると思います。健康にもなり、お金も貯まるので一石二鳥ではないでしょうか?健康は何より大事なものです。人生を豊かにするお金として活用しませんか?
 
たとえば貯金が5万円しかなくても、「これしかお金がない」ではなく、「こんなにお金があるんだ!」と考え方ひとつで人生を豊かに過ごすことができます。今までなかなか人生がうまくいかない、と思っていた人も、今日から家計を見直し、豊かに花を咲かせていきましょう。

監修・文/深川弘恵(ファイナンシャル・プランナー)

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