島田佳奈の恋愛コラム

「言わなくても察して!」はNG。恋人や夫への上手な不満の伝え方

恋人や夫への不満は、伝え方によっては受け入れてもらえないこともあります。しかし、伝えなかったらいつまでも改善されません。「言わなくても察して!」はNG。相手への不満をため込むことのデメリット、また恋人や夫への不満を上手に伝える方法について考察しました。

島田 佳奈

執筆者:島田 佳奈

恋愛ガイド

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「言わなくても察して!」はNG!

「言わなくても察して!」はNG。

「言わなくてもわかってくれるはず」と思い込むのは危険かも

どれほど仲の良い恋人や夫であっても、しょせんは他人。すべてを分かり合えるはずはなく、小さな不満くらいはお互い抱えているもの。その小さな不満を伝えずため込むことこそが、悪の元凶。カップルが別れる理由のほとんどは、不満をため込んで爆発させるなど、コミュニケーションがうまくできていないことに起因します。

「嫌われたくない」と我慢してしまったら、相手には何も伝わりません。あなたが不満をため込んでいることすら気づかない恋人は、同じ過ちを繰り返します。そして消えるどころか増幅していく不満にキャパオーバーとなり、火山のごとく噴火してしまうのです。
 
<目次>
 

察していないのではなく、「気づかないフリ」をしている可能性も

付き合い始めて間もないカップルならともかく、長いことそばにいる恋人や夫ならば、ある程度相手の考えていることがわかるようになりますよね。いわゆるツーカー(阿吽の呼吸)な関係になると、多くの言葉を必要としなくなります。お互い「察する」スキルがアップするのはいいことですが、そこで「言わなくてもわかってくれるはず」と甘えてしまったり、言葉以外の態度(不機嫌なポーズ、わざと連絡しないようにする)で示したりするのはNG。

逆の立場で想像してみてください。恋人がいきなりムッとして黙り込んだとします。あなたが「どうしたの?」と聞いても「なんでもない」と言ったきり、不機嫌な顔。身に覚えがないのに怒らせてしまったら、何がいけなかったのか、こちらにはわかりません。わからなければ、反省も改善も無理というもの。

もし同じようなことを何度か繰り返されたら、もう気にかけることすら面倒になります。不満に限らず、言葉で伝えず相手に「察して」と態度で示すのは、いいやり方ではありません。ジェスチャーよりも言葉で伝えるほうが簡単だし、正確に伝わります。

だからといって、不満を抱いたその場で率直に伝えるのも良し悪しです。ムッとした気分までぶつけたら、言われた相手は素直に受け止められなくなってしまいます。不満をため込むことも、むやみにぶつけることも、恋人同士のすれ違いやケンカを生み出す大きな要素。どうすれば相手への不満を上手に伝え、相手に理解してもらえるのでしょうか。
 

わかってほしい不満は、何度も「初めて」伝えること

筆者がお勧めするのは「外国の人に伝えるつもりで噛み砕く」方法です。なんとか日本語が理解できる外国人の顔見知り(他人ではないが親しくはない)を相手にしている想定ならば、きっと易しい言葉を選び、感情を優先させることなく「これはやってほしくない」「誤解されるからやめたほうがいい」と冷静に助言できるはず。

親しいばかりに言葉がきつくなったり、一言余計になったりしてしまうのは、気を許しているパートナーならでは。しかしそれで相手を傷つけたり怒らせてしまったら、いくら不満を伝えても、素直に受け止めてもらえないでしょう。

本人も改善したほうがいいと思う事柄であれば、一度伝えたらわかってもらえるかもしれません。しかし無意識の癖などは、頭で理解してもすぐに変えることは困難です。そんなとき「ほらまた! やめてって言ったじゃん」などと伝えたら、言われたほうは不愉快になるだけ。何度も不満を伝えるのは、言う方もストレスです。しかし改善を望むのであれば、相手が素直に直そうと意識するまで、しつこく伝えることも必要です。

ペットのいたずらをやめさせるには、50回でも100回でも優しく何度も「ダメ」と教えますよね。言われなくてもできるようになるまでは、根気も必要。その場合、相手にうんざりされないよう、毎回「初めて指摘する」つもりで優しく伝えましょう。「この間も~」は禁句ですよ。
 

素直が一番。対等でオープンマインドな関係を

思っていること、言いたいことは素直に伝えよう

思っていること、言いたいことは素直に伝えよう

不満に限らず、言いたいことを言えない場面が頻繁に起こるとしたら、ふたりの関係性を見直すタイミング。恋人同士(もしくは夫婦)が対等ではなく、一方が相手を怒らせないようビクビクしているような関係性は、あまりいいとはいえません。いつからそうなってしまったのか、何がきっかけだったのか、振り返ってみて。

「嫌われたくない」を動機とする行動は、たいてい逆効果になります。なぜならそれは、相手に「素直な自分」を見せていないから。表面だけいい顔をして内心ムッとするような二面性こそ、嫌われる要素です。ふたりが仲良く深く結びついた関係でいるためには、オープンマインドで接すること。

パートナーに対して抱く不満は、他の人にとってはさほど気にならないことであることも。些細な癖や悪習慣が気になってしまうのは、親しい証拠。よほど万人に迷惑をかけるような悪癖でなければ、直させるより慣れてしまうのも一案です。「それも個性」と許せるようになれば、逆に愛しさが増すかもしれませんよ。

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