夫婦関係

マザコン夫にゾクッ! 30過ぎの息子にブリーフを買い与える義母…

マザコンと親孝行は紙一重? 距離感の近い義母と夫の場合、結婚生活にどんな影響を及ぼすのでしょう。私が主宰する「夫婦仲相談所」に来られた方々に根掘り葉掘り聞いてみました。「ママラブの夫が嫌だな」と感じたらすぐに強く伝えておきましょう。

三松 真由美

執筆者:三松 真由美

夫婦関係ガイド

これってマザコン夫?母親想いで親孝行なだけ? 親密すぎる母と息子

マザコン夫に注意!

マザコン夫に注意!

パートナーが「親子仲良し、親孝行」と聞けば、歓迎すべきことと思いがちですが、度を越した親密さも考えものです。特によく耳にするのが仲良しな母と息子。

距離感の近い母と息子の場合、結婚生活にどんな影響を及ぼすのか、私が主宰する「夫婦仲相談所」に来られた方々に根掘り葉掘り聞いてみました。
 

マザコンと親孝行は紙一重

「マザコンと親孝行は紙一重じゃないですか。結婚前に感じていた不安がやっぱり現実になりました」と言うのは美鈴さん(30歳・仮名)。

夫は大手金融会社に勤めるサラリーマン。お付き合いの頃から実家の話をよくする人で、両親に愛されて幸せに育った人だと思っていました。愛情たっぷりで育てられると、心優しい大人になると本で読んだことがあったから、と。

「でも付き合ううちに段々と、これは親孝行の範囲を超えてると感じ始めました。30歳にもなって母親から『みーちゃん』と呼ばれ、息子も母親のことを『ママ』と呼んでいる時点で、これはヤバそうだぞ」と……。しかし夫の実家は四国で遠距離。結婚後は母との関係性は薄まっていくだろうと軽く考えていたのだそうです。

ところが、結婚後に美鈴さんが目にしたのは、想像をはるかに超えた母と息子の密着ぶりです。

「結婚してまず驚いたのは、30越えの夫に下着や服を母親が購入していたことです。新品のブリーフとランニングシャツが1枚ずつきれいに折りたたまれ、新居に10セット送られてきたのを見た時には正直、ぞっとしました」

そのほかにも「みーちゃんはこれが大好きだから」と手作りのジャムや焼き菓子、漬物、果物や野菜などをどんどん送ってきます。

朝の「おはよう」、就寝前の「おやすみ」LINEはほぼ毎日。週末は必ず夫とLINE電話をしています。夫も「うちのママは心配性だから」といいながら嬉しそうに対応しています。気持ち悪いレベルです。

「あるとき、『私よりお母さんのほうが大事なの?』と聞いてみたんです。『そんなことない』と即答するかと思いきや『うーん、そうかもね。だってママがいなかったら僕はこの世に存在していなかったし』とまさかの母親推しで、言葉をなくしました。これってマザコンですよね」

今の美鈴さんの願いは少しでも長く義母が元気でいること。「同居しましょう」と言いださない状態が続くことだそうです。
 

息子に会いたくて会いたくて……

瞳さん(26歳・仮名)も夫と義母との関係性の深さに悩むひとりです。お姑さんはおしゃべりで世話好き、典型的な下町のおかみさんタイプ。よく言えばフレンドリー、悪く言えば厚かましく、どんどんこちらのパーソナルスペースに踏み込んできます。

「一番嫌なのは、アポなしで訪問してくることです。『ちょっと顔を見に寄っただけだから、何にもお構いなく』とはいうものの、言葉通りに放置するわけにもいかず、お茶を出して話し相手になってあげるしかないんです。今は私自身が妊娠中で体がしんどいので、家事も手抜きで家の中が散らかってるんですよ。訪問の予告があれば掃除機ぐらいはかけますが、いきなりピンポンじゃあ、どうしようもないです。そして目的は息子に会うことなので、夫が帰ってくるまでリビングにずっと居座るんです」

瞳さんが「せめて電話してから来てほしいとお母さんに言って」と夫さんに抗議しても「それぐらいいいじゃないか。家の中が片付いてるかどうかなんて、うちのおかんは気にしないよ」と取り合ってくれません。

「最近はずっと話し相手になっているのが苦痛なので、『ちょっと洗濯物を片付けてきます』とか理由をつけて、席を外すようにしています。『あなたの相手をしていられないぐらい忙しいのよ』という意思表示のつもりなんですが、伝わってるかどうかはわかりません。一人でリビングで放置されるのが退屈なのか、最近は『暇だから、お台所を貸してちょうだい』と、キッチンで料理を始めるようになったんです。

『○○が好きな唐揚げを作りたいんだけど、鶏肉はあるかしら』とか、図々しさはエスカレートするばかり。たまりかねて夫に抗議したら、『夕飯作ってもらえてラッキーじゃん。おふくろの唐揚げうまいから、レシピを聞いておいてよ』と平然としていました。バカ夫!」

義母の距離感に夫の鈍感さ。瞳さんは孫が産まれたらますますエスカレートするのではとビクビクしているようです……。


母親>妻、この愛情配分について疑問の欠片もない夫を持つ妻の心境はいかなるものか。愛情の形は違うとはいえ、妻の気持ちを察してほしいもの。また今後、家購入問題、子供の学校問題など夫婦で重大な決定をするときに、母親がしゃしゃり出てくると厄介なことになります。

「ママラブの夫が嫌だな」と感じたらすぐに「今のままでは私たちは義母の言いなりになる。義母は私の嫌がることを理解してくれない。あなたも理解してくれなかったら私は孤立してしまう」と強く訴えてください。

夫婦になった以上「どんなときでも妻が一番」と言い切る夫でなければ、ほころびが出始めますよ。ご用心ご用心。


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