夫婦関係修復のSTEP3!夫に「別れてほしい」と告げられたら……
夫婦関係修復のSTEP3
「別れてほしい」とある日突然、夫から告げられたら、あなたはどうしますか?
もしも、あなたが離婚したくない場合、ただちに夫婦関係を修復するために必要な行動があります。
これまで3万5000件以上の夫婦問題の相談を受け、実際に夫婦関係を修復した成功事例に共通しているのは、素直な気持ちで次の3ステップを実践したケースです。それぞれのステップでの具体策とそのポイントをご紹介します。
STEP1:離婚に至った背景を知る
まずすべきは、なぜ夫が離婚を切り出してきたのか、その背景を正しく知ることです。というのも、離婚に対する受け止め方に夫と妻で温度差がある場合も多いのです。
妻は「離婚だなんて寝耳に水。まさかウチの夫に限ってそんなことを言い出すとは……」と急に焦りはじめるかもしれませんが、夫は妻に離婚を告げるずいぶん前からさんざん悩み、考えた末のことであることも。夫はいきなり離婚を思いついたのではなく、以前から考えてきたことであって、妻はそのことに気づこうとしていなかっただけ、ということも少なくありません。いざ離婚を告げられた時には、すでに離婚するための準備として弁護士を雇っていたり、離婚後の生活の計画を立てていたりと外堀を固めているケースもあります。
夫が離婚を考えるきっかけになった原因が、夫の浮気や借金、暴力などという明確なものではなく、「性格や価値観の不一致」というような、ある意味漠然としたものである場合、「なぜ夫は別れたがっているのだろう?」と夫の心情を思いやってみることも、夫婦関係を修復するためのヒントになります。
「今思えば、ずいぶん前から『もっと部屋を片付けたら?』『たまにはうまい料理を食べさせてくれよ』と言われていた」「子どもが生まれてから、夫のことはおざなりにしていた」などと、夫が離婚を考えるきっかけに思い当たるならラッキーと考えましょう。夫婦関係を修復するための努力が間に合う可能性もあります。
STEP2:離婚の意志がないことを告げる
夫に離婚を切り出された妻がやってはいけないのが、別れるつもりもないのに安易に離婚話に応じてしまうことです。
まず、売り言葉に買い言葉で「わかったわよ」と後先考えずに承諾してしまって後悔するのは避けなければなりません。ほかにも、意外とやりがちなのが、夫からの突然の別れ話に驚いて、その勢いに押されて「わかったわ……」とあきらめ半分でYESの言葉を口にしてしまうこと。人生を左右する大切なことは、即決してはいけません。とくに、自分に離婚する気持ちがないとハッキリわかっているなら、「とにかく離婚はしません」と、初期段階でかたい意志を伝えることが必要です。
STEP3:“愛され妻”を演じる
夫婦関係を修復したいなら、今の自分を徹底的に変えなければなりません。なぜなら、夫は「今のあなた」に対する愛情はゼロの状態になっているからです。現状でゼロの状態から急ピッチでどこまで数字を上げ、「もしかしたら、妻が変わってくれるかもしれない」と期待を寄せられるくらいにまで回復させられるかどうか、そこが夫婦関係を修復するカギになります。そのためには、まずマインドを変えることです。「私は何も悪くない」という態度ではなく、「私にも悪い部分があったのかもしれない。そこまで追い詰めて申し訳なかった」という謙虚な気持ちになることが大切です。心からの謝罪と、これからどんなふうに努力して変わっていくかの覚悟をあらためて文章で記した手紙やメール、ラインを送るのも気持ちが伝わるコミュニケーションとして効果的です。
その次に、実際に行動で表します。「ありがとう」「おつかれさま」「ごめんなさい」といった、思いやりの言葉をきちんと口にするのもいいですし、夫の好きな料理を心をこめてつくる、いつでも清潔で整頓された家にしておく、といったこともアリでしょう。一見、当たり前のことばかりで遠回りに思えるかもしれませんが、夫が抱いている不満をひとつずつ実際に解消し、改善する姿勢を見せていくことが、じつはいちばんの近道であることも多いもの。誠意を伝えるために行動で示しましょう。
ポイントは、“いつまでも夫から愛されている妻”を想像し、その妻を自分で演じ切ってみることです。「“愛され妻”は、こんなふうに行動するのではないだろうか」「“愛され妻”なら、夫にこういう言葉をかけるだろうな」というように、夫への思いやりに満ちた“愛され妻”をイメージして、そこに自分を近づけていきましょう。相手の気持ちを変えるには、まずは自分が変わることです。
「別れてほしい」と夫から切り出された場合でも、最終的に離婚という決定をする前にできることは、意外とたくさんあります。あきらめたり、逆ギレしたりするよりも、できる限りの努力をしたほうが、その後に続く自分の人生に好影響を与えることは間違いありません。ぜひ、試してみてくださいね。
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