節約

最大330円に値上げ!銀行のコンビニATM手数料を節約するには?

4月に値上げされた三井住友銀行、三菱UFJ銀行のコンビニATM手数料。最大330円の手数料がかかるので無視できない金額です。銀行のコンビニATM手数料を節約する方法をご紹介します。

矢野 きくの

執筆者:矢野 きくの

節約・家事・100円ショップガイド

銀行のコンビニATM手数料を節約するには?

毎年、値上げが発表される4月。今年も電気、ガス、食用油など私たちの暮らしに影響する様々な商品やサービスの値上げが発表されました。

なかでも頻繁に利用している人にとっては大きな金額となる、銀行のコンビニATM手数料の改定です。1回の手数料が最大330円となる今回の料金の改定を意識せずに使っていたら、毎月手数料だけで1000円を超えてしまうという人も出てくるかもしれません。
 
ここでは、この4月に改定された銀行のコンビニATM手数料の金額と、手数料を節約するにはどのようにすればよいかをご紹介します。
ATMから出金

三菱UFJ銀行、三井住友銀行のコンビニATM手数料が4月に改定された

 

三菱UFJ銀行と三井住友銀行でコンビニATM手数料が変更!

今回コンビニATM手数料の改定があったのは三菱UFJ銀行と三井住友銀行です。

▼三菱UFJ銀行

三菱UFJ銀行は4月1日より提携しているローソン銀行のATM利用手数料を改定しました。平日8時45分~18時は旧料金110円だったところ、220円に値上げ、それ以外の時間は330円。ただし毎月25日と毎月末日の8時45分~18時は110円から無料に、それ以外の時間帯は220円から110円に値下げされています。

三菱UFJ銀行のセブン銀行ATM利用手数料は一足先に昨年の5月に改定されていたので、これでローソン銀行とセブン銀行ATM利用手数料が同じになりました。

三菱UFJ銀行のコンビニATM手数料

三菱UFJ銀行のコンビニATM手数料(三菱UFJ銀行ホームページをもとに、筆者・編集部が図版作成)

※イーネットATMやファミリーマート設置のゆうちょ銀行ATMの手数料はまた別に設定されているのでご注意ください。

▼三井住友銀行

三井住友銀行は4月5日よりイーネットATM、ローソン銀行ATM、セブン銀行ATMの手数料を改定しました。毎月25・26日8時45分~18時は旧料金が110円だったところ無料となり、それ以外の時間帯は220円が110円にと値下げされています。毎月25・26日以外の日は平日8時45分~18時は110円から220円に、それ以外の時間帯は220円から330円に値上げとなりました。

三井住友銀行のコンビニATM手数料

三井住友銀行のコンビニATM手数料(三井住友銀行ホームページをもとに、筆者・編集部が図版作成)

どちらの銀行も手数料が値下げとなる無料の時間帯ができましたが、月に2日の特定日8時45分~18時限定なので、日中フルタイムで勤務している場合は利用するのは難しいかもしれません。
 

値上がりした銀行のコンビニATM手数料を節約するには?

こうしたコンビニATM手数料が値上がりする中で、少しでも節約するには、何をすればいいのでしょうか。

▼まずは確認! 手数料無料の優遇条件
三菱UFJ銀行三井住友銀行も、残高や利用状況の条件が満たされれば、回数限定で手数料が無料などの優遇措置があります。まずは優遇条件を確認し、自分に適応される無料回数内にコンビニATMの利用回数をおさめるようにしましょう。

▼銀行ATMを利用
どちらの銀行も、自行のATMは、手数料無料の時間帯がコンビニATMよりも圧倒的に長くとられています。銀行が近くにある場合は、銀行のATMを利用するようにすると、手数料の節約はできます。

▼キャッシュレス決済を積極的に利用する
クレジットカード、交通系ICカードなどの電子マネー、スマホ決済などキャッシュレスも多様化しています。生活している地域により利用可能な状況も変わってきますが、キャッシュレスを利用すれば現金をおろす回数も必然的に減ります。
キャッシュレスでコンビニATM手数料を節約する

キャッシュレス決済を積極的に利用することで現金を引き出す回数は減る


▼生活圏で利用しやすいコンビニATMで手数料が無料になる銀行に預け替える
ネット銀行(ネットバンク)はメガバンク(都市銀行)と比較して、金利が高く、手数料が安いのが特徴です。

給与の振り込みなどでメインバンクは変えられないという場合は、自分の生活圏にあるコンビニATMでの手数料が無料、もしくは安くおさえられるネット銀行の口座を持ち、毎月1回、メインバンクのお金をネット銀行に移すという方法で手数料を節約することも可能です。

●預け替えに適した銀行
例えばイオン銀行であれば、イオンをはじめ、ミニストップ、マックスバリュ、まいばすけっとなどにイオン銀行ATMが設置してあるため、手数料無料で利用できるATMの数が多くあります。

コンビニの軒数も多いセブン銀行は、引き出しにかかる手数料は7時から19時の間は無料、それ以外の時間帯は110円、残高照会、預け入れは全時間帯無料です。

楽天銀行は利用状況に応じたステージがあり、引き出しは最大7回無料、無料回数がない場合は220円か275円(提携先のコンビニにより違う)、預け入れは3万円以上であれば手数料無料、3万未満の場合はステージに応じて最大7回無料、無料条件に達しない場合は220円か275円(提携先のコンビニにより違う)となっています。

4月から名前が変わったPayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)は、毎月最初の1回は入金も出金も手数料無料、2回目以降は入出金金額が3万円以上の場合は提携ATMでの手数料無料、3万円未満の場合はゆうちょ銀行ATMは330円、それ以外の提携ATMは165円となっています。
 
●預け替えの手順・やり方
1. 生活圏にあるコンビニにあるATMをチェック
2. 1のATMで手数料が安く(無料に)なる銀行(ネットバンク)を確認し、口座を作る
3. メインバンクから2の銀行に預け替える(月に数回の手数料無料の優遇があるので、それを利用)
4. 預け替えた後は、1の生活圏にあるコンビニATMを利用して、3で預け替えた先の銀行で入出金するようにする

仮に給与振り込みでメインバンクを利用している場合、おそらく数回の手数料無料の優遇があるので、それを利用してコンビニATM手数料の安い銀行へお金を移せます。預け替えたあとは、生活圏で利用しやすいコンビニATMを利用して、手数料が安い(無料の)銀行で入出金をするように習慣づければ、手数料を節約できます。
 
たかが数百円のことと思われるかもしれませんが、預貯金の金利も低い現在、ATMを利用するための手数料は節約したいものです。是非ご自分の環境にあったお得な使い方を見つけてみてください。
 
*今回ご紹介した情報は2021年4月5日現在のものです。
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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