何にお金を使えば幸福になれますか?
皆さんから寄せられた家計の悩みにお答えする、その名も「マネープランクリニック」。今回のご相談者は、ご主人を亡くされ、要介護の両親も看取られた63歳の公務員女性 。65歳でフルリタイアを希望されていますが、倒れた時のリスク、リタイア生活の過ごし方など、悩んでいるとのこと。ファイナンシャル・プランナーの深野康彦さんがアドバイスします。※マネープランクリニックに相談したい方はコチラのリンクからご応募ください。(相談はすべて無料になります)★マネープランクリニック編集部では貯蓄達人からのメッセージを募集中です★
10年以上前に夫を亡くしました
■相談者
るるさん(仮名)
女性/会社員/63歳
神奈川県/持ち家・一戸建て
■家族構成
一人暮らし
■相談内容
10年以上前に主人を亡くし、ここ数年で両親を介護し、そして看取りました。大学卒業以来、公務員として働き、60歳で定年退職しましたが、今も再任用されて同じ職場で働いています。子どもがいないため、自分の人生の後始末をすべて自分でしなければならないのですが、仕事をすっぱりやめるつもりの65歳までは毎日忙しく、何も準備ができないと思います。自分が倒れた時や死んだ後の処理等、どこにどのように頼むのがベストなのかわかりません。頭が悪いのでシンプルに生きたいと思い、車も持たず、投資もせず、趣味の買い物にだけ傾注して暮らしてきました。今ある金融資産は自分の長年の預貯金と主人からの相続によるものです。
手取りの23万円で生活し、ボーナス年60万円は貯金しています。1年前から特別支給の老齢年金も入るようになりましたが、働いているので、月1万円もありません。65歳から月20万円ほど、年金が支給されますが、手元に残る金額は2割減ほどかと思っています。退職後は好きな海外旅行を重ね、最後は良い老人ホームに入りたいと思っていたのですが、このコロナ禍ではどちらもリスキーで、何の見通しもたたず、退職後どうしたものかと思います。
聞く場所を間違えていると思われるかもしれませんが、何にお金をいくら使えば幸福になれるのか、いろいろな老後を見てこられた先生に、教えていただきたいと思います。まとまりのない文章で申し訳ありません。
■家計収支データ
■家計収支データ補足
(1)食費について
外食は月1、2回。食材はすべてデパートで購入。高くつくが継続したい。
(2)趣味娯楽費
旅行や被服代を月割り。旅行は海外に年間60万円ほど。他は服や雑貨など。趣味と呼べるものは買い物だけとのこと。
(3)住居について
築25年。現在、リフォーム等の必要性は感じていない。ただ老人ホームに入るまで何か発生するかもしれないと考えている。
(4)定年後について
65歳定年後、フルリタイアを希望。老後の生活費は現在+10万円を考えている。
(5)何でも相談できる知人、友人の有無
相談者コメント「おりません。自分の死後の事務手続きやボケて動けなくなってからの財産管理など、難しいかもしれませんが、すべてお金を払って信頼できるプロにお願いしたいと思っています」
■FP深野康彦の3つのアドバイス
アドバイス1 65歳からフルリタイアで資金的に問題なし
アドバイス2 資金の余裕は生き方の選択肢を増やす
アドバイス3 信託商品の利用か、成年後見制度も選択肢
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