株式戦略マル秘レポート

【2021年】4月の株式市場の傾向

4月は他の月と比べて株式投資に適している月なのか? ここでは2000年1月~2021年2月までの過去の株価データを使い、4月の株式相場の傾向と4月に上がりやすい銘柄を調べてみました。

西村 剛

執筆者:西村 剛

株式ガイド

  • Comment Page Icon

4月相場の傾向は?

まず4月の株式市場の傾向を調べるため下記のような簡単な検証を行いました。

■検証条件
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
  • 検証対象:全銘柄
  • 検証期間:2000年1月1日~2021年2月28日
  • 1銘柄当たりの投資金額:20万円
  • 買い条件:3月末の寄り付きで買い
  • 売り条件:25日経過後、翌営業日の寄り付きで売り
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

全銘柄を対象に3月末に買って25日経過後に売却した場合、どれくらい利益や損失があったかを過去データで調べた結果が以下の通りです。

■検証結果

          システムトレードの達人

システムトレードの達人

  •  勝率: 51.77 %
  •  勝ち数: 38,582 回
  •  負け数: 35,943 回
  •  引き分け数: 1,621 回
 
  •  平均損益(円): 4,614 円  平均損益(率): 2.31 %
  •  平均利益(円): 20,207 円  平均利益(率): 10.10 %
  •  平均損失(円): -11,916 円  平均損失(率): -5.96 %
 
  •  合計損益(円): 351,334,599 円  合計損益(率): 175,667.81 %
  •  合計利益(円): 779,631,360 円  合計利益(率): 389,824.82 %
  •  合計損失(円): -428,296,761 円  合計損失(率): -214,157.01 %
 
  •  プロフィット・ファクター: 1.820
  •  平均保持日数: 28.15 日
勝率51.77%、平均損益率+2.31%とかなりの好成績です。4月は他の月と比べて株式投資に適している月といえるでしょう。このような結果となった背景としては、以下の点が挙げられます。

・3月末(年度末)に企業が保有する株式や投資信託をいったん売却し、決算書に載らないようにする傾向にあるため、それらの企業による買い戻しが4月は起こりやすい点

・年金・生保などの機関投資家が、年度始めのリバランス(株式組み入れ比率の調整)で日本株を買いやすい傾向にある点

では次に、勝ちトレード数の多かった銘柄を見てみましょう。
 

4月相場で勝ちトレード数の多かった銘柄一覧

システムトレードの達人

システムトレードの達人

図を見ると、「スター精密<7718>」「タダノ<6395>」「住友重機械工業<6302>」など、精密機器や機械といった業種に資金が集まりやすく、株価が上がりやすいと考えられます。これらの業種に注目することで、リスクが低く、リターンの高い投資ができると期待できるでしょう。

【完全無料】当コラムで使用している株式投資ソフトのフリー版を無料でプレゼントします。先着順ですのでお早めにお受け取りください。

(このテーマでの検証については、【システムトレードの達人】を使って検証しています。記事の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容の正確性および安全性、利用者にとっての有用性を保証するものではありません。当社及び関係者は一切の責任を負わないものとします。投資判断はご自身の責任でお願いします) 

【関連記事をチェック!】
【2021年】今のうちに買っておきたい4月の優待銘柄
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます