おはぎらしいぽってり感を残しつつも、甘さにももっちり感にもくどさがない。職人さんのこだわりがたくさんつまった逸品です。
ひとりで食べてもみんなで食べてもおいしい!
かしこまりすぎない仙太郎のおはぎには、こだわり素材のやさしさとつくり手の温かさがあふれています。甘すぎず重すぎず、口に広がる自然な味わいにほっこり。晴れやかな色合いは、なんだか気持ちも明るくなります。仕事で煮詰まったとき、モヤモヤに襲われたとき、おいしいものを食べると幸せな気分になれるものですが、私にとっては七穀おはぎがまさにそれ。スッと心がやわらかくなります。あんこは粒あんですが食感はなめらか。こしあん派の私にもうれしい口あたりです。もち米は、胚芽を少し残した八分搗きで、もち米の力強い主張も控えめに感じます。もちもちにフワっとした感じが溶け合う絶妙なバランスと雑味を感じない雑穀の品のいい粒感が、食感を楽しませてくれますよ。
手づくり、無添加、無着色にこだわる仙太郎の和菓子は、ちびっこ世代からシニア世代まで幅広く安心していただけるので、みんなで食卓を囲んでもワイワイいただくのもおいしいですね。ちょっとした手土産にしても喜ばれそう。雑穀米を炊くと「白米の方がよかった」というわが家のメンバーも、なぜか七穀おはぎは大好きなのが不思議です。
太陽と大地の恵みをぎゅっと凝縮
国産素材にこだわる仙太郎は、農業への熱い想いから自社農園をもっているほど。ここでつくられた、小豆のおいしさがしっかり感じられる大きな角粒の仙太郎大納言や、もちもちで口あたりのいいもち米が仙太郎の和菓子の一部に使われています。もち米に細かく刻んだ青じそが入っていることで有名な仙太郎ですが、これが本当においしいんです。しそ? と思ってしまいますが、独特のクセを感じることはなく、絶妙にあんこと調和していることに驚きます。青じそが、おはぎの食感やあんこの甘さを口の中でなんとも軽やかに仕上げ、さわやかな味わいを演出しているのですが、おはぎのボテ感もほどよく口の中に広がるのが高ポイントです。
仙太郎のこだわりは、余分なものを入れないだけでなく、素材を生かし新しいハーモニーを生み出すおいしさにも生きています。この青じその一部も、丹波の工場横にあるハウスで自家栽培されているんですよ。
原料に自社農園と近隣農家のものを使っているのは、国産へのこだわりと身土不二の精神から。具体的には丹波、近江、大和、但馬の農産物ということですが、緑豊かな農園を想像するだけで、七穀おはぎが愛しくなりますね。和菓子をつくる過程で生じる小豆のかすや精米の糠なども肥料として土にかえす仙太郎。手間暇かけられた土の匂いもまた想像すると、おいしさが深まります。
仙太郎には、定番商品だけでなく季節限定の和菓子にもおいしいものがたくさんあるので、ショーウインドを眺めながら、食いしん坊の私はいつも迷ってしまいます。ぜひお店に足を運んで見て楽しみ選んで楽しみ、日本の味を愛でてください。やさしい味わいの和菓子が豊かな気持ちを運んでくれますよ。
DATA
仙太郎┃七穀おはぎ
内容量:1個 80g