バナナの最適な保存方法は?

バナナ

自宅にあるものでバナナを長く保存する方法を探ってみましょう

巣ごもり需要でバナナのニーズが高まり、ネットやSNSでバナナを長持ちさせる方法が話題になっています。

付け根にラップを巻いたり、アルミホイルで包んで野菜室で保存したりと、さまざまな方法があるなかで効果的なのはどれか、気になりますよね。そこで野菜ソムリエプロの筆者が、より長持ちする方法を比較チェックしてみました。
 
<INDEX>
1. 
巣ごもり需要でバナナの輸入額が過去最高に!
2. 追熟させたい、だけど傷まない方法はある?
3. 「追熟を抑える保存方法」を検証実験
4. 1週間後の様子(途中経過)
5. 2週間後の様子
6. 実験から分かったバナナの理想的な保存方法は?
 

巣ごもり需要でバナナの輸入額が過去最高に!

バナナ

黄色いバナナは固くて甘みも控えめのまま

2020年、巣ごもり需要の影響でバナナの輸入額が過去最高を記録するほどの人気となりました。

手軽にお腹を満たしてくれる上に栄養もあってヘルシー。家にいることが増え、朝食やおやつを中心に食べる機会が増えたからといわれています。

バナナは気温が低く、風通しのよいところで吊るして保存。皮に黒い斑点(シュガースポット)が出てきたときこそが食べどき

とされますが、放っておくと腐敗してしまうこともあるので保存には注意が必要です。
 

追熟させたい、だけど傷まない方法はある?

保存実験の前に、バナナが熟すしくみを簡単に説明しておきましょう。

これにはエチレンガスが深く関わってきます。

黄色く成熟したバナナは柔らかくて傷みやすく害虫が付きやすいので、未成熟な青バナナの状態で輸入され、エチレンガスを与えて人工的に追熟させ、おなじみの黄色いバナナの状態にしています。

エチレンガスとは、フルーツが熟すために放出する成熟ホルモンのこと。購入後も常温バナナはエチレンガスの影響を受けながら少しずつ熟しているのですが、室温が高いとエチレンガスを発散するスピードも早くなるため追熟の進みも早くなります。

つまりバナナを長く保存させたいなら、追熟を抑えることがポイントとなるのです。
 

「追熟を抑える保存方法」を検証実験

バナナ

袋の中にエチレンが充満してすぐに熟してしまうので、バナナは買ったらすぐ取り出しましょう。

では、黄色いバナナをできるだけ長く保存させる方法を実験をしてみましょう。

ネット上の方法を分類すると、常温保存冷蔵保存の2パターン。房で保存すると、隣り合ったバナナから出るエチレンガスの影響を受けて追熟スピードが早まるので1本1本切り離して、それぞれ実験してみました。
 
■1. 常温保存……エチレンガスの放出を抑えることで追熟をゆっくりにする方法
エチレンガスが放出される付け根の部分を覆うと、追熟を抑えられるとのこと。常温保存の検証ではキッチンに常備している定番アイテムを使って実験します。

(用意したものは次の4つ)
  • 何もしない (比較対象のため)
  • 付け根にラップ
  • 付け根にホイル
  • 付け根にキッチンペーパー
バナナ

左から何もしていないバナナ、ラップ、アルミホイル、キッチンペーパー

(保存場所)
それぞれの影響を受けないようにして、18℃の室内で保存します。


■2. 冷蔵保存……温度を下げてエチレンの放出を抑えて追熟を止める方法
バナナは温度が低いところに置くとエチレンガスの放出が少なくなるとのことなので野菜室で保存してみます。このとき、冷気が当たると低温障害で皮が黒くなってしまうので包んで保存します。

(用意したものは次の5つ)
  • 何もしていない
  • 新聞紙で包む
  • ラップで包む
  • ホイルで巻く
  • ビニール袋に入れる
バナナ

左から何もしていないバナナ、新聞紙、ラップ、アルミホイル、ビニール袋


(保存場所)
これも切り離して1本ずつにし、5℃の野菜室で保存します。
 

1週間後の様子(途中経過)

常温と冷蔵でそれぞれ1週間経過後の様子をご紹介します。

■「常温」保存で1週間経過
バナナ

そのまま保存したバナナには褐色のシミが出始めています 

バナナ

皮をむくと変色もなく、ちょうどいい熟れ具合でした。

全体的に皮が薄くなっていましたが、中身には大きな変色がありません

味見してみると、ラップで包んだものだけ硬さをキープしており、それ以外は甘みと柔らかさが増し、ねっちりとした味わいになっていました。

いつもなら黒くふにゃふにゃになってもおかしくないところですが、1本ずつ切り離したおかげか、房で吊るしているときより追熟スピードは遅く感じました。

■「冷蔵」保存で1週間経過
バナナ

そのままのバナナと新聞紙に包んだものは変色が始まっています 

バナナ

皮をむくと変色は全くない

常温保存と比べると、皮の厚さはそのまま。野菜室の方が適度な湿度があるからでしょうか。

中身も変色はなく、味も購入したてのときのような硬さとしっかりとした果肉の感触があります。
 
a

バナナの保存状態(1週間経過)


 

2週間後の様子

続いて常温と冷蔵でそれぞれ2週間経過後の様子をご紹介します。

■「常温」保存で2週間経過
バナナ

全体的にしなびて褐色に変色。キッチンペーパーで包んだものだけは皮の変色が少なめ 

バナナ

皮をむくと変色はない。表面はザラッとしており、香りが強くなっている

パッと見ただけでも分かるように、皮全体が褐色に変色して見た目がひどいことに。キッチンペーパーで包んだものだけは変色が少なめなのが目を引きます。

皮は薄くしなびていたものの、実は変色や劣化はありませんでした。バナナ特有の香気が強くなっており、更に甘みと柔らかさが増し、ねっちりとした味わいになっていました。傷んだり腐ったりすることはありませんでした。
 
■「冷蔵」保存で2週間経過
バナナ

冷蔵保存したバナナは低温障害で皮に変色があるものとないものが…… 

バナナ

皮にあれほど変色があっても中身は変わらずのまま

驚いたことに、冷蔵保存のバナナの中身は2週間前とほとんど変わりませんでした。皮の厚さ・硬さ・甘さ・香りは買ったときとほぼ同じでした。

そのままのバナナと新聞紙に包んだバナナは、冷気の影響でしっかりと変色していました。
 
a

バナナの保存状態(2週間経過)


 

実験から分かったバナナの理想的な保存方法は?

バナナ

バナナは冷凍以外でも長く保存できる

2週間に渡り、バナナの常温保存と冷蔵保存を試してみましたが、以下のように保存するといいことが分かりました。
  • バナナは1本ずつ切り離す
  • 常温保存で付け根に覆いをして好みの甘さに追熟させる
  • すぐ食べない場合はバナナを包んで野菜室に保存
個人的な見解ですが、冷凍以外でもここまでバナナを長く保存できることに驚きました。見た目を気にしないのであれば、どの方法も効果的なのではないかと思いました。

その上で、個人的には手軽できれいに保存できる方法として「キッチンペーパーを付け根に巻き付けて追熟させたら、ビニール袋に入れて野菜室で保存」する方法を選びたいと思いました。

みなさんも、自分に合った方法でバナナの長持ち保存を試してみてください。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。