4.7インチのSE2より5.4インチの12 miniのほうが小さい!
iPhone 12 miniはディスプレイ(画面)サイズが5.4インチと、iPhone 12の6.1インチより一回り小さい機種です。コンパクトなiPhoneとして人気だったiPhone SE2のディスプレイは4.7インチだったので、大きくなっていると判断してはいけません。実は、iPhone 12 miniのボディはiPhone SE2よりも小さいのです。 iPhone 12 miniのサイズは幅64.2×高さ131.5×厚さ7.4mmで重量は133g。iPhone SE2は幅67.3×高さ138.4×厚さ7.3mmで重量は148g。厚さは0.1mm増えていますが、縦横は明らかにコンパクト。ホームボタンをなくし、生体認証はTouch IDではなくFace IDを採用しています。ボディはiPhone 12/12 Proと比べると圧倒的に小さく、女性の手でもしっかりホールドして快適に操作できます。筆者の場合は手が大きいので、握り替えなくても片手で画面上部まで指が届きます。
小さくてもディスプレイ、カメラ性能は高機能
Super Retina XDR(有機EL)ディスプレイの解像度は2340×1080ピクセル。iPhone 11の時は無印モデルは液晶でしたが、iPhone 12シリーズはminiも含めて有機ELになっています。しっとりと綺麗に表示できるので、うれしいポイントです。なお、本体カラーはブラック、ホワイト、レッド、グリーン、ブルーの5種類。レッドはProにないので、レッド好きの筆者としては気になるところです。 ボディが小さいとはいえ、iPhone 12の性能はほぼ搭載しています。「A14 Bionic」チップを採用し、5G通信にも対応。カメラは1200万画素で、超広角と広角レンズを備えます。 広角レンズの絞り値はiPhone 11よりも明るいF1.6。ビデオ撮影も、最大30fpsですがDolby Vision(ドルビービジョン)対応HDRビデオをサポートしています。Dolby Vision動画を録画・再生するときには、最大輝度が1200ニトに向上するのも同じです。 バッテリー駆動時間はiPhone 12と比べるとやや短いです。ビデオ再生時間は最大15時間、オーディオ再生時間は最大50時間。iPhone 12 Proの8割前後といったところです。今のところ、iPhone 12 Proのバッテリーには不満がないので、普通に使う分には問題なさそうです。
あえて違いを挙げるのであれば、MagSafeの出力。iPhone 12は背面に内蔵した磁石を利用したワイヤレス充電ができます。iPhone 12は最大15Wですが、iPhone 12 miniのみ最大12Wとなっています。
iPhone 12 miniの販売価格は?
気になる価格ですが、小さい分安くなっているのが嬉しいところ。ストレージ容量は64GB、128GB、256GBから選べます。アプリをたくさん入れたり、写真・動画を撮影するなら64GBだと容量がこころもとありません。128GBモデル以上を選ぶ方がいいでしょう。価格は64GBが7万4800円、128GBが7万9800円、256GBが9万800円(各税別)となります。税込でも10万円以下で最大容量の端末が手に入るのです。 iPhone 12 miniのポイントは名称の通り、小さいこと。iPhoneに大画面は不要、というのであれば選択肢は自ずと絞られるでしょう。iPhone SE2はさらに安いですが、iPhone 12 miniと比べると、画面が小さい上に本体が大きく、性能も低いとなれば手を出しにくい印象です。iPhone 12 miniは品薄になりそうなので、興味があるなら早めに購入することをおすすめします。