選択肢は18通り! 4機種揃った「iPhone 12」シリーズ、サイズ&作例で徹底比較

「iPhone 12」シリーズの4機種「iPhone 12(以下12)」「iPhone 12 Pro(以下Pro)」「iPhone 12 mini(以下mini)」「iPhone 12 Pro Max(以下Max)」が発売になりました。4機種のラインナップに加えて、12とminiは各5色、ProとMaxは各4色のカラーバリエーションがあり、その選択肢は18通り。どれを買おうか迷ってしまいますね。

各機種の特徴と選び方をテクニカルライター&エディターの太田百合子がガイドしたいと思います。
左からmini(ホワイト)、12(ブルー)、Pro(ゴールド)、Max(パシフィックブルー)

左からmini(ホワイト)、12(ブルー)、Pro(ゴールド)、Max(パシフィックブルー)

12とminiは5色から選べます

12とminiは5色から選べます
 

「iPhone 12」シリーズ全体の特徴

まずは「iPhone 12」シリーズ全体の特徴から。iPhoneは毎年秋に新しいモデルが発売されていますが、今年は前モデルの「iPhone 11」から、大きな変更点がいくつもありました。

側面がフラットでエッジのあるデザインに

1つ目はデザイン。全体に丸みを帯びたデザインから、側面がフラットでエッジのあるデザインに変更になりました。長くiPhoneを使っている人の中には、この新しいデザインを懐かしいと感じた人も多いはず。実はiPhone 4や5の頃に採用されていたデザインによく似ています。ただし、当時はホームボタンがあり、上下に大きな枠がありましたが、今は顔認証となって上下左右がぐっと狭額縁になり、その分ディスプレイサイズも大きくなっています。

なお形は共通ですが、使われている素材や仕上げは12&miniとPro&Maxで違っています。12&miniは側面につや消しのアルミニウム、背面は光沢のあるガラスですが、Pro&Maxは側面に光沢のあるステンレス、背面にはつや消しのガラスが使用されています。

5G対応

2つ目は対応ネットワーク。「iPhone 12」シリーズの4機種はいずれも、5Gに対応しています。5Gは今の4G(LTE)の次の世代のモバイルネットワークで、2020年春からサービスがスタートしました。今はまだ使えるエリアがごく一部の地域に限定されていますが、エリア内では4Gの何倍も高速に通信ができ、5G向けの料金プランには上限のないギガ使い放題のものもあります。エリアは今後拡大していきますので、これから数年先の買い換えまでを見通すと、スマホ選びの際の重要なポイントになってきます。
 

新しいチップセットを採用

3つ目はチップセット。「iPhone 12」シリーズには「A14 Bionic」と呼ばれる、新しいチップセットが採用されています。処理がより高速になり、あらゆる操作がストレスなくできるだけでなく、省電力性能もアップしています。5G対応のスマートフォンは一般に、4Gだけに対応するものよりも消費電力が多くなることが分かっています。だから大容量バッテリーを搭載するものも多いのですが、「iPhone 12」シリーズは5G対応ながら、これまでとほぼ変わらないバッテリー持続時間をキープしています。
 

MagSafe

4つ目は背面に「MagSafe」と呼ばれるマグネット式のコネクタが追加されたこと。これによって対応するワイヤレス充電器が背面にピタッとくっつくようになり、ワイヤレス充電でよくある、「いつの間にか位置がずれていて充電されていなかった」という悩みから解放されることになりました。アップルから純正のアクセサリとして、充電器のほかカードホルダーも発売されていますが、今後この「MagSafe」を使っていろんなアクセサリーをくっつけられるようになりそうです。
Maxで純正のレザーケースにカードホルダーをくっつけた例

Maxで純正のレザーケースにカードホルダーをくっつけた例
 

カメラも進化

このほか、もちろんカメラも進化していますが、この進化は機種ごとに少しずつ違っていて、これが4機種を選ぶ際のポイントの1つにもなってます。
miniと12は2つ、ProとMaxは3つのカメラを搭載しています

miniと12は2つ、ProとMaxは3つのカメラを搭載しています
 

12&miniは超広角と広角のデュアルカメラを搭載しています。一方Pro&Maxは超広角と広角に望遠を加えたトリプルカメラで、暗い場所でも被写体を立体的に認識できるLiDARスキャナーと呼ばれる新しい機能も搭載。またアップデートでRAW撮影にも対応予定です。12とminiのカメラはまったく同じですが、Proの望遠カメラは52mm相当、Maxは65mm相当と異なっていて、Maxの方がイメージセンサーのセンサーサイズが大きかったり、最新のセンサーシフト式の手ぶれ補正を採用していたりといった違いがもあります。
 

mini、Pro、Maxでカメラ性能を比較

以下の作例はmini、Pro、Maxで撮影しました。12はminiと同じカメラを搭載しているため割愛しています。
ポートレートmini

ポートレートmini

ポートレートPro(ナイトモード)

ポートレートPro(ナイトモード)

ポートレートMax(ナイトモード)

ポートレートMax(ナイトモード)

作例を見てもらえばわかるように、12やminiのカメラでも十分きれいに撮影できます。ただProやMaxではポートレート撮影時にもナイトモードが利用できるので、暗い場所でのポートレートでは全体のざらつきや背景のディテールに差が出ます。miniでも明るく撮れていますが、ナイトモード撮影ではないため、ややざらっとした仕上がりになっているのが分かるでしょうか?背景のディテールもほかの2つとは違っています。
mini26mm

mini26mm

Pro52mm

Pro52mm

Max65mm

Max65mm

もし望遠カメラが使いたいのであればProかMaxをおすすめします。さらに被写体にぐっと寄って撮影したいなら65mm相当のMaxを選ぶと良いでしょう。
ナイトモードmini

ナイトモードmini

ナイトモードPro

ナイトモードPro

ナイトモードMax

ナイトモードMax

作例のように、どの機種も暗いシーンでの撮影により強くなっています。前モデルでは利用できる条件が限定的だったナイトモードがセルフィーやタイムラプスビデオなどでも利用できるようになっています。
 

大きさもポイント

カメラのほか、もうひとつの機種選びのポイントになるのが大きさです。miniはディスプレイが5.4インチと最近のスマートフォンとしては小さいですが、その分重さは133gと軽く、片手操作が楽々できるコンパクトさです。一方でMaxは重さが226gとヘビー級で、両手で操作しないと厳しいサイズ。その分ディスプレイは6.7インチと大きいので見やすく、バッテリーも大容量です。コンパクトさをとるか、見やすさや電池持ちをとるか。あるいは間をとって、いずれも6.1インチの12やProにするか。ただ12とProは前述のように、外観の素材やカメラが異なっていますので、大きさはほぼ同じですが重さは12が162gなのに対し、Proは187gとちょっと重くなっています。なお、ディスプレイにはいずれも有機ELが採用されています。
4機種の大きさの違い。左から左からmini、12、Pro、Max

4機種の大きさの違い。左から左からmini、12、Pro、Max
 

大きさの比較

以下はmini、Pro、Maxで指の届き方の違いを比較した写真です。12はProとほぼ同じ大きさのため割愛しています。
miniの指の届き方

miniの指の届き方

Proの指の届き方

Proの指の届き方

Maxの指の届き方

Maxの指の届き方

このように「iPhone 12」シリーズはいずれも5G対応で、高速なチップセットを搭載しながら、カメラやディスプレイサイズ、素材、それに伴う大きさ、重さにはそれぞれに違いがあります。

また選べるメモリーサイズも機種によって異なっていて、12&miniは64GB/128GB/256GB、Pro&Maxは128GB/256GB/512GB。価格は12が8万5800円~、miniが7万4800円~、Proが10万6800円~、Maxが11万7800円~(いずれも税別、Apple Store Online価格)となっています。

カメラや大きさに加えて、最大で3万2000円もあるこの価格差を、どう考えるかも選ぶ際の重要なポイント。例えば12とProの間には2万円以上の価格差がありますが、望遠カメラやLiDARスキャナーにこの価格差ほどの価値を感じなければ、12を選んだほうがお得ということになるでしょう。じっくり検討して、自分にベストな一台を見つけてください。
 

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※機種やOSのバージョンによって画面表示、操作方法が異なる可能性があります。