子どもに野菜を食べてもらいたい!という思い
お母さんは朝から晩まで野菜をどうやって食べてもらうかを考えています
2019年にカゴメが野菜の好き嫌いについて子どもに調査を行ったところ(※)、野菜が「好き・やや好き」と回答した子どもは全体の52.2%でした。ところがその中の74%が「嫌いな野菜がある」と回答しており、子どもにとって野菜を食べるのはそう簡単なことではない、とわかります。
今回は、野菜へのプレッシャーに悩むお母さんへ、日々の調理で野菜をスムーズに摂取する工夫を3つご紹介します。
1. 知らないうちに食べている作戦
まずは「食べられた!」という経験を重視しています
筆者は具体的に
- ブレンダー、ミキサーを使ってスムージーやシャーベットを作る
- カレーやスープ、ハンバーグにも細かい野菜をふんだんに入れる
- パンケーキを作るときもホットケーキミックスにすりおろしたニンジンなどを入れる
とはいえ、調理のたびに野菜を細かく刻むのは大変。そこで、筆者は野菜を購入したらすぐに、下ごしらえをして冷凍しています。例えばトマトはまるごとジップロックに入れて冷凍。冷凍することでうまみが凝縮され味がしみこみやすくなり、水に漬けると皮もスルッと剥けます。
先に下ごしらえをしてから冷凍保存しています
カットしたら生のままジップロックに入れて冷凍庫へ。
これらの下ごしらえをしておけば、食事の度に包丁とまな板を使う必要がなくなりますし、生ごみが出る回数も減るのでキッチン自体も汚れにくくなり、結果的に時短になりますね。
もちろん、購入してきた冷凍野菜も活用しています。どちらの場合も、冷凍した野菜は1カ月以内に食べきるとルール化。
この作戦は、野菜本来のカタチや食感が見えないというデメリットもあるため、我が家では、食事中に隠された野菜を当てるクイズをすることも。そうすることで、じっくり味わい、野菜の味も覚えるようになります。
2. お味噌汁に入れればなんでも食べる作戦
これを実践されている方、意外と多いのではないでしょうか。「自分が食べられる野菜」だと認識したら、次のステップは少し大きめにカットしてお味噌汁に入れる作戦です。おかずを作る時間が無くても、具沢山のお味噌汁があればなんとかなると思いますよね。私がお味噌汁を効率よく作るために工夫している点が、さきほどと同じく、買い物から帰ってきたら、まとめてお味噌汁セットを作っておく、というものです。
お味噌汁セットを用意しておけば、家族の誰かが作ってくれるようになりました
お味噌汁に入れた野菜は色やカタチが見えるので、その食材が持つ栄養素について話をするようにしています。我が家の子ども達が通っている学校の給食では、必ず旬の野菜を取り入れる、季節の行事に合わせたメニューを出す、地元で取れた野菜を入れる、などの取り組みがあります。学校で出たお味噌汁には何が入っていたか?お米はどこの産地だったか?など給食のメニューについて話をするのも楽しいですね。
3. 健康補助食品を取り入れる作戦
健康補助食品を適度に取り入れてストレスをためないようにしています
毎日野菜料理を作らなきゃ!という気持ちを持ち続けるのはどうしても疲れます。その呪縛から解き放たれる日があってもいいのではと思い、週に1度は、青汁などの健康食品を一食取り入れて、今日の朝食の野菜はこれでOK!としています。
今回は野菜をスムーズに摂取するための工夫をお伝えしました。毎日食事の中にバランスよく野菜を入れて、それを家族が残さずに食べてくれる。そうなることが理想ではありますが、現実はさまざまな理由でうまくいかないことがあります。下ごしらえと冷凍をうまく取り入れ、野菜料理のプレッシャーから解放され、楽しく食事ができるといいですね。
参考になりましたら幸いです。
※出典:カゴメ株式会社「子どもの野菜に対する意識調査」(2019年)