新スーパーボーナスって何?
今や1500万件を超える勢いとなったソフトバンクの「新スーパーボーナス」。これは、2006年の10月から始まった“携帯電話の販売方法”のことです。今や当たり前となった割賦販売(端末料金の分割払い)の先駆けとなったもので、端末(携帯電話機)が高価になった代わりに、端末に応じて、毎月一定額を利用料金から割り引く「新スーパーボーナス特別割引」というのがあります。少し複雑でわかりづらい販売方法でもあります。
簡単に説明すると、例えば、60,000円の端末があり、新スーパーボーナス(24回分割払い、支払金額2,500円/回)で購入した場合、新スーパーボーナス特別割引(現在の「月月割」)が月2,000円だとします。そうすると、3ヶ月目から端末購入代金2,500円が請求されるわけですが、同時に利用料から最大2,000円が割引されるという仕組みになっています。
特別割引(月月割)の落とし穴
新スーパーボーナス特別割引(月月割)の特徴は、「利用料金」から割引される点です。割引は割賦支払金には適用されないのです。例えば、割賦支払金が2,500円で携帯電話の使用料(基本料金+通話料等)が1,500円だったとすると、特別割引額が2,000円だとしても、1,500円しか割引されず、2,500円が請求されるわけです。2500円+1500円-2000円ではないので注意が必要です。
この場合、あと500円分のサービスが無料で使えることになりますから、あまり必要ではなくても、安心保証パック(月498円)や基本オプションパック(月498円)、パケットし放題(月980円~)等のサービスを契約してしまうケースが多いのです。
実はここに落とし穴があるのです。
27ヶ月目に生まれる「落とし穴」
24回払いの場合、26ヶ月目に最後の割賦金を支払うことになりますが、同時にこの月を最後に特別割引も無くなります。
左記の例で最終的に、割賦金2,500円、使用料1,500円、不要オプション500円、特別割引2,000円となったとしましょう。この場合、毎月の支払額は26ヶ月目まで割賦金のみの2,500円ということになります。しかし、27ヶ月目になると、この支払額が2,000円になるのです。請求書や口座の引落額ををチラッと見ただけなら、「今月は安くなった!」と喜ぶはずです。請求額が500円減っているからです。
しかし、ここが落とし穴なのです! 請求金額の内訳を見てみると、使用料1,500円、不要オプション500円となっているのです。特別割引があるからという理由で、入っていた不要なオプションの料金が請求されているのです。人によってはこの不要オプションが1000円位になっている場合がありますから、このまま継続していくと、毎月1000円を無駄に払っていくことになり、使えば使うほど損をしてしまうわけです。
左記のケースの場合は、26ヶ月目までに不要オプションを解約しておけば、請求額は1,500円で済んだはずで、割賦金が無くなったこともあり、前月よりも1000円安くなるはずだったのです。
契約期間が2年を過ぎたらチェックしよう
ソフトバンクの請求書には、回線の契約期間が記載されています。これが2年1ヶ月になると、24回払いの最終回となります。請求書で契約期間が2年になったら、不要なオプション等がないかをチェックして、あった場合は解約すべきでしょう。
今回ご紹介したケースは、決してレアなケースではなく、筆者が見る限りでは一般的なケースです。2009年1月頃から24回分割払いが完了する人が出始めています。損をしないためにも、心当たりがある人はぜひ請求書等でチェックしてみてください。