光を入れて後悔!?
ある人から、先日「光」(光接続やFTTHと呼ばれる光ファイバーを使ったサービスのこと)を入れたと聞きました。電話でNTTの某代理店から勧誘があり、ADSLから光にしたそうです。そこまではいいのですが、毎月の支払いが2,000円も高くなり、今まで使っていたサービスや機器が使えなくなりメリットが全く感じられなくて困っているとのことでした。
詳しく話しを聞けば、強引かついい加減な説明で勧誘をされたのが原因だったようです。
「安くなるか変わらない」
最初の勧誘文句は、光接続にしても料金は「安くなるか変わらない」と言われたそうです。節約意識の高い奥様の心がグラつくのもわかります。しかし、ここのお宅は、以前に筆者がコンサルティングをし、最適なネット環境をもっとも安く使えるようになっていました。マンションならば、ADSLよりも光接続の方が安くなるケースは多いのですが、このお宅は一戸建て。ADSLで安くまとめていたため、料金は確実に高くなってしまいます。奥様の計算によると基本料金が毎月2,000円高くなってしまうことがわかったそうです。また、無料でできていたIP電話間の通話もできなくなり、通話料単価も高くなり、通話料は確実に高くなることもわかりました。
「テレビのリモコンを押すように速くなる」
そこで、その代理店に再度電話をしてその件を訪ねたところ、社長のような人に「料金が高くなってもメリットがある」と言われたそうです。「ページがテレビのリモコンを押すように速く出てくるようになる」とのことで、WEBサイトを閲覧しているときに、次のページが出てくるのが劇的に速くなるというような説明だったそうです。
しかし、このお宅で使っているのは、数年前のノートパソコンです。メモリも少なく、現在の最新パソコンと比較するとかなり非力なスペック(構成)です。ADSLの帯域(高速性)も生かし切れない位のパソコンで、光接続にしても体感速度はほとんど変わらないはずでした。
実際、光接続にしてみて、速度は全く変わらないそうです。回線速度が速くなっても、実際の速度はパソコンの性能によって大きく変わります。光接続にしても、古いマシンを使っている場合は速くならないことも多いのです。
「今なら無料」
極めつけは、「今ならキャンペーンで工事費無料、利用料も○ヶ月無料」という言葉です。あたかもここの代理店でないとやっていないような口調で話され、思わず契約してしまったとのことでした。
消費者の判断を誤らせるような勧誘の仕方には問題を感じますが、実際このようなケースはよく耳にします。