500万画素を超えたケータイのカメラ
高機能化して便利になる反面、コストがかさむケースが携帯電話ではしばしば見られます。第2世代から第3世代に変わった時(ドコモのmova→FOMA等)通信速度が大幅に向上し、パケット通信料の高額請求が発生するようになりました。
最近、携帯電話には500万画素を超えるカメラ機能が搭載されるようになってきました。カメラの高画質化は、デジカメ技術の進化とともにますます進むものと思われますが、デメリットも十分に認識する必要があります。
ファイルサイズが巨大!
画素数が高くなるということは、綺麗な写真が撮れるということが最大のメリットです。サイバーショット・ケータイなど、デジカメの名称と踏襲する機種も出てきたように、500万画素といえば、少し前のデジカメよりも綺麗に撮れることもあるでしょう。思い出のワンシーンが綺麗に撮れるに越したことはないわけですが、それにともない写真データのファイルサイズ(写真1枚当たりのデータ量)が巨大になってしまいます。
筆者が使っているドコモのP905iのカメラは約510万画素ありますが、最高画質で撮影すると、データサイズが1枚当たり約1.8MBにもなります。パケットに換算すると約14,000パケットです。
パケット通信料も高額に!
14,000パケットといえば、ドコモのFOMAでは、パケット割引サービスに何も入っていなければ、0.21円/パケットですから約3000円になってしまう計算です。ドコモの「パケット料金(概算)」によると、2MBの添付ファイル(画像など)を「受信」すると約3592円、「送信」すると約5429円もかかってしまうのです! 写真をたった1枚メールで送るだけで5000円以上もかかってしまうのです!
「うちはファミリー割引で家族間メールは無料だから大丈夫!」と思っているドコモユーザーは特に注意してください。家族間でもすべてのメールが無料になるわけではなく、2MB対応機種の場合で100KB、それ以外のFOMAで10KB以上の画像等のファイルを送信した場合は有料になってしまうのです。
メールで送るサイズはほどほどに
仮にこちらがパケット定額制で、500万画素の綺麗な写真を無料で送れても、相手がパケット定額制に入っていなければ、高額な通信料がかかってしまいます。受信する時に、ファイルサイズ等が明記され、手動で受信するようなシステムもありますが(ドコモ/FOMA・iモードメール2MB対応機種の場合)、「2000Kバイト」という文字をみて約3500円だとわかる人は非常に少ないはずです。
また、相手の機種が対応していなければ、がんばって高画質画像を送っても、悪い画像に変換されて相手に届いてしまいます。以上のことを考えると、「メールで送る写真は待ち受けサイズ以下にしておくのが常識」と思うべきでしょう。
受け取るのも迷惑な高画質画像。どうしても送らなければいけない場合は、メールのサイズを小さくして送るなどの対処を忘れないようにしてください。