2020年夏のボーナスは新型コロナの影響で大幅減
夏のボーナスの時期にさしかかりましたが、2020年夏のボーナスは新型コロナの影響で大幅減となりそうです、上場企業の一部ではボーナス半減、あるいは支給ゼロを表明した会社もあるほどです。経団連が公表した夏のボーナスの調査の1次集計によれば、大手企業の支給額は前年より6%の減少となっています。また、専門家によれば中小企業ではさらに状況は厳しいと指摘されています。ボーナスの使い道は「備えあれば憂いなし」を優先すべき
各シンクタンクの予測も4~7%程度の減少と厳しい状況が予測されていますが、夏のボーナス支給額が急減とならなかった企業でも、今冬のボーナス、あるいは気が早いですが来夏のボーナスに影響が出るかもしれません。新型コロナの影響は前期よりも4月からスタートした今期の業績に与える影響がより大きいからです。
株価急落局面では「キャッシュ・イズ・キング(現金化)」を合い言葉に、一時的に売れるものは何でも売るという状況が起きたように、新型コロナの第2波、第3波が予測されていることを考慮すれば、支給されたボーナスは運用よりは預金などでキープしておいた方がよいと思われてなりません。「備えあれば憂いなし」を優先すべきです。株価の反発を見ると投資したい気持ちになりますが、チャンスはこれからも度々やってくるはずです。
キャンペーン金利などの優位性高まる
備えあれば憂いなしであれば、必然的にボーナスの預け入れ先は預貯金になるはずです。その預貯金、新型コロナで世が騒がれている中、定期預金金利が引き下げられているのです。それまで預入期間1年以上の金利は年0.01%だったのですが、足下では1カ月~10年まで全ての期間が年0.002%に引き下げられてしまったのです。普通預金金利が0.001%ですから、その差は0.001%しかありません。100万円を1年定期に預けても利息は税引前で20円、10年でも200円にしかならないのです。ちなみに普通預金で得られる利息はその半分になります。うっかりATMから時間外、または他の銀行のATMからお金を引き出してしまえば、金額の多寡にかかわらず実質マイナス金利となってしまうのです。もはや銀行預金はお金を預けておく金庫代わりと言っても過言ではありません。
そんな超低金利だからこそボーナスキャンペーンなどは貴重な好金利を得るチャンスなのです。個々の銀行の状況を見ていきましょう。
ソニー銀行では「円定期特別金利」のキャンペーン名で6カ月物、1年物の金利を年0.15%としています。預入期間は2020年8月31日までです。
住信SBIネット銀行では「円定期預金特別金利キャンペーン」として、1年物の金利を年0.15%としています。預入期間は2020年8月16日までです。
楽天銀行は「円定期預金夏のボーナスキャンペーン」として、1年物の金利を年0.11%としています。預入期間は2020年7月31日までです。
auじぶん銀行では「夏の特別金利」として、1年物の金利を年0.20%としています。預入期間は2020年7月31日までです。
ボーナスキャンペーンを行っている銀行が少ないことから、好金利を常時提供している銀行も見ておくことにしましょう。
オリックス銀行は「eダイレクト定期預金」の金利を夏のボーナス時期に合わせて引き上げています。6カ月物、1年物は年0.15%、2年物は年0.23%、3年物は年0.27%、5年物は0.30%となっています。5年は長いと思われるかもしれませんが、米国のFRBですら2022年中まで金利を引き上げないとしていますから、日本の超低金利はさらに長引くと考えられます。5年の0.30%はもしかしたらお宝金利かもしれません。
愛媛銀行四国八十八ヵ所支店では、100万円限定の「だんだん定期預金」が1年物で年0.27%、通常の定期(300万円未満)で6カ月、1年、2年、3年物が年0.20%、4年、5年物が年0.10%となっています。預入金額が300万円以上になると「だんだん(ありがとう)特別金利プランとして、300万円未満の金利に1年~3年物が年0.02%、4年、5年物が年0.05%上乗せされます。
香川銀行セルフうどん支店では、1人100万円限度の「超金利トッピング定期預金」が1年物年0.25%、「金利トッピング定期預金」が1年、2年物年0.18%、3年、5年物を年0.20%としています。
高知銀行よさこいおきゃく支店では「開設5周年キャンペーン」として、「よさこいおきゃく記念定期」1口あたり10万円以上で何口でもOKが1年物で年0.20%、「よさこいおきゃく定期」が1人100万円まで限定で1年物が年0.25%となっています。預入期間は2020年10月25日までですが、募集金額が50億円に達した場合は募集を締め切る予定です。
中京銀行なごやめし支店では「大盛なごやめし定期」が1人上限100万円までで1年物が年0.135%、「なごやめし定期」は1カ月は年0.035%、3カ月~5年物が年0.085%となっています。
代表的な銀行の定期預金を中心に紹介しましたが、探せばまだある好金利定期預金。厳しい状況が続く今だからこそ上手に使って好金利を得たいものです。
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