トリックを詳解
一例でご説明しましょう。前回の機種変更から1年(13ヶ月目)で第1回目の機種変更を、その後19ヶ月目に第2回目の機種変更を、その後19ヶ月目に第3回目の機種変更をしたとして、端末代金を20,000円(フルサポートは21,000円プラスの41,000円)と仮定して、端末購入代金の合計金額(フルサポートは契約解除料を含む)を計算してみました。
従来の方法で機種変更をした場合は、端末代金からたまったポイント分が割引された金額を支払っていましたので、3回の機種変更で実質支払合計金額は53,568円になります
従来は、ポイント分が端末代金から割引された。 |
フルサポートコースで機種変更をした場合、現在はフルサポートコースではありませんから第1回目の機種変更時は契約解除料はありません。たまったポイントは端末代金の割引として使えますし、購入サポートにより21,000円割引されますので、第1回目は従来の場合と実質支払金額は変わりません。
auのパンフレットによれば、毎月の利用額が6700円の場合は19ヶ月目でポイントが6,030円になり、契約解除料の6,000円を上回るので2年未満での機種変更ができると謳っていますので、その通りに19ヶ月目で機種変更してみます。
2回目の機種変更時、19ヶ月目に溜まっているポイントは、従来の場合2412ポイント、フルサポートの場合6030ポイントです。従来は2412円分が端末代金から割引されていたわけですが、フルサポートの場合、契約解除料が6000円かかりますので6000ポイントが契約解除料となり、残りの30ポイントが端末代金の割引となります。
従来は、ポイント分が端末代金から割引された。 |
2回目の機種変更時に支払う実質支払額を従来と比較すると、フルサポートの方が5,382円高くなってしまうのです。同様に3回目も19ヶ月目に機種変更したとすると、3回の機種変更の合計金額でみると10,764円もフルサポートが高くなってしまうという結果になりました。これがフルサポートコースの落とし穴です。
従来は、ポイント分が端末代金から割引されたが、ポイントが解除金と相殺されたため支払金額が増える。 |
低額利用者は優遇されない仕組み
フルサポートコースでサポートされるポイントの増え方にも注目すべきです。5,000円~9,999円は純増分で3%、10,000円以上は5%です。純増分のポイントでシュミレーションしてみると、24ヶ月未満で解除料相当以上のポイントが得られるのは、月々の利用額が8,334円以上のユーザーであることがわかりました。
auの平均顧客単価は6700円程度ですから、平均ユーザーは24ヶ月未満でフルサポートコースを解除料なしで機種変更や解約することはできないということです。
ズバリ、月々の利用額が8,333円以下のユーザーは途中解約すると損をするのです。
逆に利用額が高額になればなるほど、ポイントが付与されるため、短期間で機種変更できるようになります。月10,000円利用した場合は1年半(19ヶ月目)で、額月20,000円の場合は1年(13ヶ月目)で機種変更できます。
従来は継続利用年数が長いと端末購入価格が安くなり優遇されていましたが、現在は利用額が多い人が優遇され短期間で機種変更できるようになったわけです。
フルサポートコースで機種変更をする際には、損をしないように十分注意してください。
■参考サイト
・ ケータイの「新しい買い方」って何? 【ガイド記事】
・ au買い方セレクト (KDDI)