通話料と無料通話分のバランスを考える
では、具体的にどのように料金プランを選んだらよいのでしょうか? 携帯電話の使い方によっても、料金プランの選び方は大きく変わってきます。
●パケット通信のみで通話をほとんどしない人
最近は携帯電話で通話をほとんどせず、メールを多用する人も増えてきているようです。こういうケースでは、料金プランを選択する余地はほとんどありません。なぜなら、料金プランで異なるのは、無料通話分と通話料単価で、パケット通信料単価は変わらないからです。
パケット通信のみで通話をほとんどしない人ならば、最も安い料金プランを契約すると良いでしょう。
●そこそこ通話をする人、通話が多い人
そこそこ通話をする人や、通話が多い人は、料金プランを慎重に選ぶ必要があります。基本的には、月にどれくらい通話をするかを、請求書の内訳等で確認(明記がない場合は[通話料÷通話料単価=通話時間]で計算)しましょう。
例えば、現在の通話料が5000円位であれば、無料通話分が5000円前後の料金プランを2~3選び、それらの料金プランにした場合、通話料がいくらになるかを計算してみましょう。計算は[通話時間×通話料単価]ですので、難しくありません。料金プランによって通話料単価が異なるので、気をつけましょう。
計算した通話料が、それぞれの無料通話分と最も近い(過不足は関係なし)料金プランを選ぶと最もお得になるケースが多いようです。
●パケットも通話もあまり使わない人
着信専用や、もしものときのために持っているので、パケットも通話もあまり使わない等というケースでは、基本料金が最も安い料金プランを選ぶべきでしょう。無料通話分も無駄になってしまう恐れがあるので、例えば、ソフトバンクのホワイトプランは無料通話分が無く、基本使用料が月額980円なので、最も安く使える可能性があります。
基本使用料の割引サービスを契約しよう
基本使用料が割引になるサービスが適用される場合があります。料金プランによっては割引がないものもあります(前出のホワイトプラン等)。
家族割引、継続利用割引は以前からあるものですが、初年度から基本使用料がいきなり半額になる割引サービスもあります。
家族割引は別にして、そのような割引サービスには「契約期間」が存在するものが多いです。継続利用割引は1年間、半額割引は2年間というのが一般的です。契約期間中に、携帯電話の契約を解除してしまう(解約や他社への乗り換え)と、解約金が請求されてしまいます。
料金プランによっては、数ヶ月利用すれば、解約金を払ってもおトクになるものもあるので、必ずしも途中解約が損なわけではありませんが、その辺の損得勘定をした上で、契約するようにしましょう。
割引になっても無料通話分はそのまま!?
上記の基本使用料の割引サービスを受けても無料通話分はそのまま、という料金プランが一般的です。例えば、NTTドコモのタイプLLは基本使用料が15,330円で無料通話分は11,550円です。基本使用料が半額になる割引サービスを契約すると、基本使用料が半額の7,665円に、無料通話分はそのままで11,550円となります。7,665円払えば、11,550円分の通話ができることになり、大変お得になるわけです。
定期的に料金プランを見直そう!
基本使用料を安くすること、毎月の固定費となる部分を節約できるので節約額が軽微であっても長期間でみるとかなりの節約額になります。たとえ節約額が500円程度であっても1年で6,000円、3年で18,000円、10年で60,000円にもなるからです。
割引サービスを受けることはもちろんですが、携帯電話の利用方法というのは、仕事内容、人間関係等によって思った以上に変化しています。できれば、料金プランはこまめに、最低でも1年に1回位は見直し、今の自分に最も適した料金プランに変更するように心がけてください。
■参考サイト
・ 携帯電話料金節約・基礎知識(1) 料金の仕組 【ガイド記事】