おすすめのチャート分析法3つ
ずばり、おすすめのチャート分析法は以下の3つです。- 1週間で下がったら買いどき
- 1カ月で下がったら買いどき
- 2~9年で下がったら買いどき
この3パターンは、いずれも効果実証済みです(1)(2)(3)。(日本に限っていうと)個別株のチャートを分析するときの基本は「逆張り」です。日本株では「順張り(上がっているものを買う)がほぼ役に立たない」というデータが多いです。だから、下がっている株や出遅れている株を買うのがセオリーです。
買ってはいけないチャートパターンはある?
買ってはいけないチャート3パターン
ちなみに、「おすすめのチャートパターン」をひっくり返すと、そのまま買うとヤバいチャートになります。- 1週間で上がったら売りどき
- 1カ月で上がったら売りどき
- 2~9年で上がったら売りどき
「買うとやばいチャート」は、そのまま株の売りどきになります。言い換えると、「上がったら売る」のが基本とも言えます。ちなみに、チャートを分析するときは「右肩上がり」か「右肩下がり」か、だけではなくて、市場全体や同業他社などと比べるといいです。
僕が参考にしないチャート分析法3つ
ちなみに、「良い」とも「悪い」とも言えない、グレーゾーンのチャート分析法もあります。それがコチラ。- トレンドライン
- ダブルトップ
- エリオット波動
有効性を否定するつもりはありませんが、肯定するのも難しいです。この手の分析は有効かもしれませんが、成功や失敗をしたときに「事後検証する」のが困難です。なので僕は、これらの分析を好みません。
「神は存在するか?」など、反論しようのない理屈は、同じ理屈で有効性も確認できません。なので、使わないようにしています。
まとめ
本記事をまとめると以下の通りです。【おすすめのチャート分析法】
- 買いどき:1週間、1カ月、2~9年の下落
- 売りどき:1週間、1カ月、2~9年の上昇
- 判別不能:トレンドライン、ダブルトップ、エリオット波動 など
●参考文献
- 論文:Bruce N. Lehmann, 1990, "Fads, Martingales, and Market Efficiency", The Quarterly Journal of Economics, 105(1), pp. 1-28
- 論文:Narasimhan Jegadeesh, 1990, "Evidence of Predictable Behavior of Security Returns", The Journal of Finance, 45(3), pp. 881-898
- 論文:James M. Poterba and Lawrence H. Summers, 1988, "Mean Reversion in Stock Prices", Journal of Financial Economics, 22(1), pp. 27-59
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