家計をスリム化して「超節約」を試してみる
昨年から引き続き、自粛生活が続いています。1年間のwithコロナを経て、生活費の何が増え、何が減ったのかが、おおよそめどが立つようになってきたのではないでしょうか。支出のめどが立てば、どのくらい節約できそうかもわかるようになるので、昨年より高い節約効果が見込まれます。コロナの影響で収入減となる可能性がありますが、支出を減らせる絶好の機会です。ここでいったん家計をリセットし、とことん節約してみる「超節約」も面白いと思っています。
在宅の時間が増えたことで、消費意欲が落ち、交際費、交通費、レジャー費の支出も減りました。また、外出の機会が減れば衣類や靴、バッグ、化粧品などの支出も減ります。
他人に会う機会が減ることで着飾る必要がなくなり、見栄にお金を使うこともありません。贅沢品をそぎ落とせますので、本当の意味でいくらあれば生活できるのか? という金額を知ることができます。
食費も在宅の時間が増えた分増えがちですが、この機会に節約レシピや時短レシピなど、一生モノの料理の腕を身に付けるチャンスです。料理の腕が上がれば、食費を抑えることも可能になります。
「足るを知る」を知れば、シンプルな生活を送れるようになる
外出を控えれば、自宅にあるもので何とかしよう……と知恵が働くようになります。代用品で済めば、なくても困らないと気付きます。そういう物事が増えてくると、いかに無駄なことにお金を使っていたのかが分かり、「足るを知る」ようになります。そして、自分と家族にとって本当に大切な物事だけが残り、気付けばシンプルな生活になり、生活費もスリムになります。毎月30万円の生活費は絶対必要だと思っていても、20万円で生活できるようになれば、浮いた10万円はもっと自分と家族の大切な物事に使えます。
また、10万円分の仕事が減ったことで、大切な家族との時間を増やすことも可能になるわけです。生活をシンプルにすることで、本当に必要な物事に「お金」や「時間」を使えるようになるということです。
アフターコロナを素晴らしい人生にするために
現役世代は、家事や育児、仕事と毎日が目まぐるしく、とてもゆっくり料理をする時間や家計管理をする時間がありません。しかし、半ば強制的に足りなかった「時間」が、「お金」と引き換えに手に入ったわけです。ステイホームという「時間」をどのように使うかによって、コロナの回復期、さらにその後の人生が変わると思います。なぜなら、コロナが終息した後は、物事の価値観が大きく変わっている可能性があるからです。
おそらく、金銭的な価値や高級志向、買えば済むという消費志向から、健康や絆、精神的な価値をより重要視する世の中になっているかもしれません。そうなれば、働き方や暮らし方など、大きな転換期を迎えるようになります。
また、これまでと同じような消費志向の生活を続けたくても、続けられないかもしれません。つまり、アフターコロナの時代に柔軟に対応していくためにも、いったん生活をシンプルにしておく必要があるのではと思っています。
落ち込んだ景気が回復するには、リーマンショックの時を考えると約3年を費やします。つまり、現在の混乱期とその後の回復期3年は、世の中の変革期とも言えます。「元の生活に戻る」ことではなく、「新しい時代に合った生活を送るために何をすべきか?」そのように発想を転換していくことが大事ではないでしょうか。
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