アメリカには偽装サービスがあった!

発信者番号を偽装する仕組みはいくつかあるようです。ですが、昨今巷を騒がせている手口については、アメリカを経由したサービスを利用したことは確かなようです。

アメリカには発信者番号を偽装するサービスがいくつかあります。これらは日本から使うことは直接的にはできませんが、ある方法を使えば、日本からでも利用できてしまいます。ちなみに、筆者が実験したのも日本からです。

それらのサービスは日本向けではありませんから、すべて英語でやりとりしなければいけませんが、クレジットカードと簡単な英語ができれば、日本からでも契約できます。

料金は契約時に2000円ほどのセットアップ料がかかり、アメリカから日本への通話は1分30円ほどで、その他の費用はかかりません。

これは数ある番号偽装サービスの1例ですので、サービスによって料金体系は異なります。

 特別な装置は不要

しかも、これらのサービスを利用する場合、こちら側は特別な装置は必要ありません。普通の電話だけあれば発信者番号の偽装ができてしまうのです。

具体的にこのサービスの利用方法を紹介しましょう。

(1) アメリカ国内の特定の電話番号に通話をする
(2) ガイダンスが流れるので、認識番号を入力する
(3) 相手に表示したい電話番号(偽の発信者番号)をダイヤルし#を押す
(4) 相手の電話番号をダイヤルし#を押す
(5) しばらくすると相手に繋がる(相手には偽の発信者番号が表示される)

振り込め詐欺で使われた偽発信者番号について、当局は「コールバックサービスを利用したもの」という発表を当初からしていますが、基本的には上記のようなサービスを応用したものと考えて良いと思います。

 国際電話は「通知不可能」では?


通常、国際電話は「通知不可能」と表示される。
ここでちょっと疑問なのは、外国からかかってきた国際電話は普通、「通知不可能」や「表示圏外」 等と表示されることです。この通話もアメリカからかかってきたはずなのに、「通知不可能」等にならず、番号が表示されているのです。

今回は発信者の番号が表示される携帯電話で主に実験をしてみましたが、同じく発信者番号を通知する固定電話のISDN回線で受信してみると「表示圏外」になり、偽の発信者番号の表示はできませんでした。

どうも、NTTの通信網ではある程度のチェックが行われているようで、明らかに不正な番号については海外からの通信であっても表示されないようになっているようです。

携帯電話の通信網の場合、海外からの電話はノーチェックで繋がれてしまうようで、このような明らかな偽装表示もできてしまうようです。ちなみに、携帯電話各社は、独自のネットワーク内で発信者番号を偽装して発信すること(日本の携帯電話から偽装発信すること)はできないと正式発表しています。