節約/通信費の節約

地震や台風など災害時に電話が繋がらなくなったら…◆ 地震・災害時の電話のかけ方(5ページ目)

地震などの大災害が発生すると固定・携帯に関わらず現地への電話が繋がりにくくなります。そんなとき役に立つのが災害用伝言ダイヤル「171」。ですが、事前の「準備」を怠ると大変なことに…

執筆者:大串 明弘

 録音は被災地の人を優先する

災害伝言ダイヤル171は、災害時は多くの人が利用するため、利用状況に応じて録音可能件数が1~10件と変わってしまいます(再生は無制限)。被災地以外の人の録音が多いと、肝心の被災者が伝言を録音できなくなることも考えられます。

このため、災害発生直後は、被災地以外からの録音ができないこともあります。

171は「被災者が録音」「被災者以外は再生」を心がけると良いでしょう。

★ポイント★
録音は被災者優先!

 ダイヤルする電話番号に要注意

以上のように171は、非常にわかりやすい仕組みになっていますが、お年寄りなどは電話番号の入力にとまどうかもしれません。被災地からかける場合は「自宅の電話番号」を、被災地へかける場合は「相手の電話番号」をダイヤルしなければいけません。

★ポイント★
被災地かける場合 ⇒ 被災地の電話番号
被災地からかける場合 ⇒ 自宅の電話番号

ちなみに、被災地内で伝言を録音・再生する場合も必ず市外局番を付けてください。

お年寄りには「自分の地域で災害が起こったとき」「○○の地域で災害が起こったとき」の2パターンで171の利用方法を作って、電話のそばに貼ってあげると良いでしょう。

 被災地では公衆電話を使おう

被災時には、停電が起こることがあります。停電が起こっても電話は利用できることが多いです(NTTから電源が供給されているため。ISDN回線・IP電話回線は別に電源供給が必要です)。

自宅の電話が全く利用できない(通じない)ときには、公衆電話を利用して下さい。公衆電話は一般家庭の電話よりも優先度が高くなっており、繋がりやすくなっています。

NTTの判断により被災地の公衆電話が無料化される場合があります。その場合は受話器をあげれば無料で電話できますが、被害がなく単なる輻輳で電話が利用できない地域の場合は公衆電話は有料ですから、常時テレホンカードは持っておいた方が良さそうです。(公衆電話のコインが一杯になるとテレホンカードでしかかけられなくなってしまうからです。)

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