亀山早苗の恋愛コラム

妻たちが考える「私が夫にイラつく理由」が衝撃的すぎる

日常生活において、また人生において、夫が自分の邪魔をしていると感じている女性は少なくない。自分でも「どうしてだろう」と思うのだが、そのそばからまた夫がイラッとすることをしてくれるのだという。

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

恋愛ガイド

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夫が邪魔をする……これって私だけ?

夫が邪魔

日常生活において、また人生において、夫が自分の邪魔をしていると感じている女性は少なくない。自分でも「どうしてだろう」と思うのだが、そのそばからまた夫がイラッとすることをしてくれるのだという。

 

夫を憎んでいるわけではないのに……アイさんの場合

2歳年上の男性と結婚して16年、中学生と小学生の子がいるアイさん(45歳)。夫とは友人の結婚式で知り合い、ごく自然につきあってごく自然に結婚へといきついた。

「細かいことを言うわけじゃないし、決して悪い人じゃない。それがわかっているのに、なんだか最近、夫が私のすべてを邪魔しているように思えてならないんです」

子どもたちが部屋を散らかしたらギャーッと怒って片づけさせる。それが行き届いていなくても「しょうがないわね」ですんでしまう。だが夫が、使った爪切りを元に戻さなかったり読んだ新聞を畳んでいなかったりするだけで、彼女は体中でストレスを感じてしまうのだという。

「元に戻してよ、片づけてよと言う気力を失うんですよね。そもそも文句を言う前に、またかという脱力感がある。私に手間をかけさせるためにわざとこういうことするわけ?と思ったり、あるいはまた私の邪魔をすると感じたり。子どもと夫に対する気持ちが違うのは当然なんですが、それがこのところ激しくて。自分の気持ちを持て余しています」

結婚生活16年間のストレスがたまっているのよと友だちに言われたが、振り返っても夫から横暴な言動をとられた記憶はない。

「ただ思い当たるのは、日常生活の感覚が違うなということ。夫はとにかくだらしなくてズボラ。家はそういうものだと思っているんでしょうね。私は家の中はきれいにしておきたいタイプ。リラックスも大事だけど、みんなが気をつけないと家ってあっという間に雑な空間になるでしょう。それが耐えられないんですよね」

派遣で働きながら、まだまだ手間のかかる子どもたちにキリキリさせられる日々。せめて夫には「生活面での自立」を促したいのだとアイさんはつぶやいた。

 

なんでも「ダメ」と言う心配性すぎる夫に苛立ち……サヨコさんの場合

「夫は心配性なんですよね。子どもに対してはわかるけど、私にも心配ばかりする。それがかなりうっとうしいんです」

そう言うのはサヨコさん(42歳)だ。結婚して10年、8歳のひとり息子がいる。夫は10歳年上だという。

「年上のせいか、自分の価値観や経験が絶対だと思い込んでいるところがありますね」

結婚後、サヨコさんが車の免許をとろうとしたら夫に大反対された。理由は「危ないから」だ。しかたなく自転車に乗ろうとしたらこれも却下。

「まあ、確かに私は運動音痴なんですけど、でも自転車くらいは乗れますよ。子どもを幼稚園に送っていくとき乗りたかったんですが」

サヨコさんが習いごとをしたいと思ってふっと口にしても、ことごとく反対されてきた。そのため彼女は今、夫に内緒で墨絵や水泳を習っている。

「夫は人に何かを習うということもしたがらないタイプ。何でも独学なんですよね。でも私はプロに習ったほうがいいと思っているので合わないんです」

彼女は看護師の資格をもっているので、本当はもっと働きたいのだという。だがそれも夫に阻止されている。

「子どもがかわいそうだ、夜勤があったらオレはどうしたらいいんだって。結婚するときも結婚してからも、夫に愛されているんだなとは思いますが、ここまで何でもダメだと言われると、それは愛じゃない、ただの束縛だと思うようになってきて。夫に『あなたは私を籠の鳥にしておきたいだけ』と言ったら、夫が泣いちゃったんですよ」

アイさんはそう言って苦笑した。夫は年下妻が愛おしくて心配でたまらないのだろう。だが、その年下妻にも人権があり、人としての自由があるはず。

「夫と一緒になってなかったら、私はたぶん、今も独身で仕事を続けていたでしょうね。どちらがよかったかはわからない。でも他の男性と結婚していたら、仕事をしながら家庭も続けられたかもしれない。そう思うと、夫は愛という名の下に私を支配しているのかもしれないと考えちゃって。夫にそういう意図はまったくないでしょうけど」

サヨコさんがそんな夫を受け入れられるうちはいい。そんな夫だからとあきらめるのも彼女の裁量だろう。だが、これがいつか不満になったら、それは夫婦の亀裂、危機となっていくのではないだろうか。

「子どもが中学に行くようになったら看護師として復帰はしたいんですけど、そのころにはもうスキルが追いつかないかもしれない。夫が私の人生を邪魔したんだと思わないようにしないといけないですね」

サヨコさんはそう言って考え込んだ。後悔しない人生はないけれど、なるべくなら後悔は少ないほうがいい。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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