ADSLの導入を考えている人はもちろん、乗り換えを検討されている人も必見です!
■ | ADSL回線って何? |
ADSLには、複数の回線事業者が存在します。NTT東日本、西日本はもちろんのこと、よく耳にする、アッカネットワークス、イー・アクセス、Yahoo!BB、そしてADSL事業者としては後発のトーカイ・ブロードバンド・コミュニケーションズ(以下「T-com」)というのがそれです。
これらの違いを比較・説明する前に、まずADSL回線というものが何なのか、簡単に説明したいと思います。
■ | “電話代”が必要なダイヤルアップ接続 |
ADSLなどの常時接続回線(*1)が登場する前、といってもわずか数年前の話ですが、それまでインターネットに接続するときには、アクセスポイント(AP)と呼ばれるプロバイダの電話番号に、自分のパソコンから電話をかけていました。この接続方法を「ダイヤルアップ接続」と言います。【図1】
【図1】ダイヤルアップ接続 |
この接続方法は、コンピューターのデータを音声信号に変換(モデムで変換)し、電話回線でやりとりするというもの。すなわち、普通の電話による会話と全く同じで、人間の替わりにコンピューター同士がしゃべっているというものです。
これだと、接続時間に応じて電話代(通信料)がかかってしまい、インターネットに繋げば繋ぐほど費用が高くなってしまうというデメリットがあります。また、自分のパソコンをインターネットへ接続してくれる『プロバイダ(ISP)』という会社とも契約し、電話代の他に、プロバイダに接続料金を払わなければいけませんでした(一般的に「プロバイダ料」と呼ばれる)。プロバイダ料は電話代のように従量制のものと、どれだけ使っても料金は一緒という定額制があります。
図1にもあるように、ダイヤルアップでは、プロバイダのAPまでの電話代(通信料)と、プロバイダ料が必要(*2)でした。この通信料部分が定額になった「フレッツ・ISDN」というサービスも出てきましたが、これも仕組みはダイヤルアップと同じです。