亀山早苗の恋愛コラム

「気持ちが冷めたから離婚したい」……薄情なのか?誠実なのか?

気持ちが冷めたから離婚したいという気持ちは薄情なのでしょうか?それとも誠実なのでしょうか?気持ちが冷めたら「別れ」を考える人、「うまくいっているなら継続」と考える人、結婚における価値観は人それぞれなのかもしれません。

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

恋愛ガイド

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気持ちが冷めたら離婚する? 冷めても一緒にいる?

「気持ちが冷めたから離婚したい」……薄情なのか?誠実なのか?

「気持ちが冷めたから離婚したい」……薄情なのか?誠実なのか?


気持ちが冷めたら「別れ」を考える人、「うまくいっているなら継続」と考える人、結婚における価値観は人それぞれなのかもしれない。同じ「母親」でありながら、相反する価値観をもつ2人のアラフォー女性に話を聞いてみた。

「結婚してからも『恋愛感情』が必要! 」……モモコさんの場合

「私は、一生、恋愛感情をもっていたいんです。そう言うとみんな、『まだ新婚みたいなものだからだよ』と言うけど、結婚して7年たっているんですよ」

そう言うのはモモコさん(39歳)だ。6歳になるひとり娘もいる。だが今でも彼女は、夫が帰宅する前は「ドキドキする」というのだ。

「だって1日離れていたのだから、ドキドキしますよ。大好きな人ですから」

結婚してからも馴れ合いたくない。家族としての愛情も大事だが、まず「男女としての気持ち」を重視したいと願い、夫にもそういう話はしてきた。

「夫はなんとなくニヤケながら、『モモちゃんがそう言うなら』って。だからうちは両方の家族からも『バカップル』と言われています。でも私はそれでいいと思ってる。娘の前でも平気でチューしてって言ったりしています。娘も真似して、『パパ、チューして』って。親が愛し合っているのがわかったほうがいいんじゃないでしょうか。日本の夫婦って、すごく厳しい関係にあるような気がするんですよね。もっと男と女として甘い関係でいたい」

もし夫が浮気したら、モモコさんはすぐに別れると言う。自分の夫への愛情が目減りしたとわかったときも、もしかしたら一緒にはいられなくなるかもしれないと覚悟している。

「家族としての形だけ保っていくなんていう器用なことは私にはできないと思うんです。大好きって素直に言えないような関係になったら、離れて暮らすしかない」

愛情に対して率直というかまっすぐというか。羨ましいと思う女性も多いかもしれない。

 

「『家族』としての自覚があればそれでいい」……カホさんの場合

一方、子どもがいるなら「家族としての形」が重要だと言う女性もいる。

「結婚して12年、ふたりの子がいますが、私は子どもが最優先。夫にもそうあってほしいし、実際、うちは子ども中心の家庭です。子どもたちが大きくなるまでは、別に夫婦だけで出かけたいと思わないし、夫との間で恋愛感情を蘇らせたいとも思わない。人間って進歩していくものでしょう。結婚した段階で、恋愛感情はなくなっています」

そう言うのはカホさん(43歳)だ。家庭を守るためには何でもすると決めている。もしも夫が浮気をしても「家庭が大事だ」と言ったら離婚はしない。

「家族が大事だと思うなら、浮気しても自分から吐露するようなことはしないと思うんです。私はアヤシイと思っても探ろうとはしません。夫が父親としての自覚を忘れていなければそれでいい。夫婦としてどうするかは、子どもたちが成人してから考えます。まあ、最終的には結婚という形を重視して、離婚はしないと思いますが」

カホさんがそこまで言うのは、自身が離婚家庭で育ったから。両親が揃っていないことが悲しくてたまらなかった経験がある。もちろん、暴力の激しかった父親と別れた母親を責めるつもりはない。だが、それだったら最初から結婚しなければよかったのに、男を見る目がなかっただけじゃないかと内心、ずっと思っていた。

だからこそ、カホさんは心の優しい男性を夫に選んだ。もしかしたら他の女性にも優しいかもしれない。だが、それはそれでいい。自分が知らないところで夫が何をしようがかまわないと覚悟を決めている。

「男と女としての愛情はどうでもいいんです。人として優しければ。家族がバラバラにならないことが私の唯一の願いなんです」

結婚や愛情についての考え方は人それぞれだが、どちらが正しいとか間違っているとかいう問題ではないだろう。彼女たちの価値観を夫が理解していれば、そして夫もまた似たような価値観をもっていればうまくいくのかもしれない。

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