不倫中の独身女性に聞いた、「年末年始」の過ごし方?
今年の年末年始は最大9日間、休みになる人もいるという。既婚者とつきあっている独身女性たちは、どうやって過ごすつもりなのだろうか。
ずっと会えないくらいなら、ひとりで「海外旅行」を楽しむ!(アキミさん 35歳)
7歳年上の既婚男性と恋をして4年たつアキミさん(35歳)は、「年に1度の海外旅行」をするつもりだという。「最初の年に懲りたんですよ。不倫って年末年始には会えないんだと身にしみてわかったので、翌年からはとっとと海外逃亡しています(笑)」
仕事が楽しくて、結婚願望などないと公言している彼女だからこそ不倫が続いてしまった。だが、やはり長い期間、会えないのは寂しいのだという。
「相手が仕事関係なので、ふだんは週に2回は顔を合わせることができる。ゆっくり会えなくても顔を合わせられれば満足するんだけど、この時期はそうもいかないですから」
今年はすでに夏には予約を入れていた。9日間、めいっぱいヨーロッパへ行くそうだ。しかもひとり旅。ひとり旅がいちばん気楽だから、と彼女は笑った。
「実家に帰っても、結婚しないのかと言われるだけだし。心配するから、親には友だちと行くと言っていますが、ひとりで楽しんできます」
既婚の彼にも、もちろん話した。彼は家族と自宅でのんびりする予定らしい。
「アキミちゃんはいいよね、自由で」と言われ、複雑な気分になった。
「私が自由なのはあなたとつきあっているから、と言い返しました。彼はちょっと目を伏せて、『いつかふたりで海外に行きたいね』って。バレるからやめたほうがいいと言おうと思いましたが、まあ、夢を壊すのも申し訳ないので、そうだねと返事しておきました」
不倫は現実。だからそこから目を逸らすつもりはないと彼女は言う。それでも、この時期だけは「家族モード」の世の中から少し離脱したいのだろう。
妻子持ちの人と不倫。でも、実はこの時期は会いやすくて(サキコさん 32歳)
逆に、妻が子どもを連れて自分の実家に行ってしまうので、この時期は既婚の彼と会いやすくなるという独身女性もいる。サキコさん(32歳)だ。2歳年上の彼とつきあって2年。彼には3歳になる子がいるが、妻も仕事をしているため、年末は子連れで実家に戻ってのんびりしたいのだという。
「不思議な夫婦なんですよ。お盆やお正月はそれぞれの実家に帰るんですって。彼の実家は都内なので、大晦日と元日だけ実家にいるけどあとはずっとあいてると言うんです。彼の妻は実家が遠方だから1週間くらいは実家に戻るらしい。だから年末は彼が私の部屋に来て、年明けは一緒に初詣に行ってと予定がいっぱいです」
そんなふうにべったり一緒にいると、もっとずっといたい、結婚したいというように気持ちがエスカレートしていくのではないだろうか。そう問うと、彼女は少し困惑したようにうなずいた。
「今年のお正月もけっこうずっと一緒にいて、彼の自宅にも行ったんです。でも自宅には行かないほうがよかった。彼に家族がいること、その家族を大事にしていることがダイレクトにわかってしまったから。理解していたけど、実際にリビングに写真が飾ってあるのを見るとショックでした。だから私、今年の夏から年末年始をにらんでひとり暮らしを始めたんです」
彼女にも基本的には結婚願望がないのだという。それなのに、やはり家族写真は目に焼きついて離れない。「他に愛する人がいるのに自分とつきあっている男性」を根本的には信頼できずにいるのかもしれない、と彼女はつぶやいた。
「それでも好きなんですよね。友だちには、不倫の恋なんて先がないと言われることもありますが、先が大事なのではなくて、今のこの関係が大事なんです」
恋の形はいろいろだ。不倫もひとつの恋であると思うか、結婚の陰に隠れる悲しい関係ととらえるかは、人それぞれなのかもしれない。