昔と違う? 夫婦円満のカタチ
「円満だったのは新婚1年目だけ」「我が家は円満と思ったことなど、この3年ありゃしない!」……そんな夫婦は少なくないでしょう。夫の愚痴を言いたくなるときもあるし、「だんなデスノート」を覗いてストレス解消するときも……。円満そうに見えても、実は夫は浮気中、妻は怪しいチャットにはまっているなど“偽装円満”の夫婦も大勢いるわけで、何をもって“真実の円満夫婦”といえるのでしょう。この混沌とした現代における「夫婦円満」について考えてみましょう。
「夫婦円満」を装っていませんか?
昭和時代から長らく理想とされてきた「円満夫婦」は、夫が大黒柱で、妻は家事・子育てに専念。そう、夫が妻と子供を守り、休日は家族で仲良くお出かけするイメージでしょうか。それが今や、妻も外で働き、家事分担を当たり前のように望んでいます。夫婦不和の原因は、「夫が家事をしない」「妻の負担が多すぎる」が急上昇。令和時代の夫婦円満は、どんな関係性や状態なのでしょうか。
ブライダル業界大手のアニヴェルセルによる調査結果「夫婦の絆が深まった共通の趣味」(期間:2019年4月15日~4月16日、調査対象:全国20~39歳既婚男女412名)のベスト5を参考に、筆者がまとめてみました。
- 一緒に旅行に出かけて笑う
- 一緒に外食に出かけて笑う
- 一緒にお酒を飲んで笑う
- 一緒に音楽を聞いて笑う
- 一緒に映画やスポーツを観て笑う
強調したいのは、夫(妻)と「笑い」あえているかということ。事務的にイベントや趣味に参加する方も少なくないからです。夏休みの軽井沢は“恒例”だから行く。毎週末ファミレスに行くのは“定番”だから、とりあえず行っておこう。
夫婦で一緒にお酒は飲むが、会話が弾むどころか各自スマホを見たり、ゲームしたりと別のことに興じている……という事態では、決して円満とはいえないのではないかと思うのです。
夫(妻)との次の旅行が楽しみで仕方ない、夫(妻)とイタリアンを食べるのにどんなお洋服で行こうかな(ワクワク)。「アリアナ・グランデの新曲のサビ、やばいね」と感想を言い合う。深夜にネット番組を観ながら軽くキスをする。
事務的でなく、心から一緒に行動することを楽しめていてこその「円満夫婦」だと思うのです。