食器・カトラリー

食への愛情に寄り添う唯一無二の「煤竹(すすだけ)箸」

フレンチガイドの嶋さんが紹介してくれたのは、古民家の囲炉裏で100年以上も燻された竹を使った「百年煤竹(すすだけ)箸」。奥出雲で世界に誇る唯一無二の箸を作っているのは若槻和宏さん。折れない、欠けない一生寄り添う至宝の箸なんだそう。

嶋 啓祐

執筆者:嶋 啓祐

フレンチガイド

 
箸,食卓

煤竹の風合いを活かすために塗装や着色は一切していない


みなさんが毎日の食事で必ずと言っていいほど使う箸。その由来は出雲神話のヤマタノオロチ伝説に出てくるほど歴史あるものです。その出雲で、折れない、欠けない、一生使える「百年煤竹(すすだけ)箸」が作られています。

さまざまな食に触れる仕事をしているなかで見つけた、日本の芸術と食の融合。機能性、耐久性、そして繊細な手仕事による芸術性、すべてが込められている素晴らしい箸といえます。
   

出雲神話に出て来る唯一無二の「箸」

箸,食卓

煤に覆われた竹を磨き上げると、煙の具合で生み出された濃淡模様がつややかに浮かび上がる


「煤竹箸」は多くのメディアで紹介され、食にこだわる高級レストランや著名人、芸術家から直接オーダーが入る、こだわりぬかれた唯一無二の箸。そしてそれは日本一高価な箸でもあります。素材は古民家の囲炉裏で100年以上燻された竹を使用、すべて手作業で時間もかかり、長さも模様も異なるので同じものは2つとしてありません。

「煤竹箸」の特徴は、先を細くしても折れづらく、センスの良い対合わせのデザイン、そして何と言っても一点ものであること。菜箸として使用しても、熱に強く、強度もあり、先端が細いので繊細な盛り付けにもってこいとのこと。名だたる料理人の間でも人気で、京都のミシュラン三ツ星和食店では欠かせないものとなっているなど、高い評価を受けていると聞きます。

 

おそらく世界一高価で気品ある煤竹箸

箸,食卓

手が触れる部分は丁寧に面取りしてあるので手に馴染みやすい

海外からの注文も多く、パリで開催された日本文化の展示会に呼ばれるほど。

1セット15,000円からと非常に高価ですが、新宿伊勢丹や日本橋高島屋といった百貨店で安定した売り上げを続けているのは、機能性と希少性が評価されているからでしょう。私も「煤竹箸」を使って早2年。使い勝手が非常によく、もう他の箸は使えない気持ちにすらなります。

生涯使える箸を持つことで、真摯に、そして楽しく食卓を囲むことができるのではないでしょうか。本物はいつも隠れています。「煤竹箸」は私が自信をもっておすすめできる本物の贅沢でもあります。
 
DATA
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