トニー・ブザンが提唱したマインドマップは、考え事を整理したり、アイデアをさらに発展させたりするための手法として有名です。紙の中心に主題を書いて、放射状にメモを書いていくノート術として、みなさんも見聞きしたことがあるのでは?
しかし、「どうにも慣れない」「普通に文章を書いて頭を整理した方が断然良い」という挫折派も意外に多いです。「用紙を横向きに使う、セントラルイメージを用いる」など、独特のルールに慣れなければならず、いかんせん作成に時間がかかります。
私自身、習得が難しかったのでPCツールを使ったのですが、起動に時間がかかったり、デバイス間のデータ同期が有料なのが不満でした。とはいえテキストでメモを書くだけでは、どうも頭がスッキリしないのです。
「大きな画用紙に、自由に文字を書いて、しかも見栄え良くまとまるようなツールはないか……」そう思っていたときに見つけたのが、「Scapple」でした。
画用紙よりも自由、なのに、見栄えがいい!
タブレットでは、自由に文字を書けるノートアプリはいくつもあります。しかし、出先でPCしかないときや、キーボードタイピングで思考をさっと整理したいときに「Scapple」は最適です。私が使っているiPadのノートアプリでは横にしかページ追加ができないことがありますが「Scapple」は、上下左右にページの切れ目なく文字を追加できます。ノート領域の制限がないというのは、思考整理やアイデア出しには非常に便利です。
ページ追加の必要があると、以前書き出したアイデアを見返すのに、わざわざ前のページから探すことになります。「Scapple」では、ひとつのノートにすべてのアイデアをまとめられるので、見返す作業も楽ちんです。
スケジュール管理や人生プランにも役立つ!
コーチングやカウンセリングの仕事をするにあたり、スケジュール管理も「Scapple」を使っています。
長期的なビジョンや人生プランを作成するとき「今年は◯月までに●●をしよう!」とスケジュールを立てますよね。私は以前、ガントチャートでやるべきことをスケジュールに落としていたのですが、いまいちタスク同士の相関関係が分からないのが不満でした。
しかし「Scapple」であれば、画像のように「○月までに何をやる。そしてそれが何に関係している」という関係性を記すことができます。
特に、私と同じように、コーチやカウンセラーとして働く方には、強くおすすめしたい機能です。芸術肌でルールに縛られたくない、でもしっかりとプランは立てておきたいといったような方にも、どこにどんな文章を書いても良い「Scapple」は相性がいいツールです。
DATA
Literature & Latte Ltd.┃Scapple
対応OS:macOS、Windows