彼の母親が結婚に大反対! アラフォーになっても親に支配されるのか
「結婚」は本来、両者の合意のみによって成立するはずなのに、相手の家族も気にしなければいけないのが現状。そしてじゅうぶん大人になっている子どもの結婚に介入してくる親もいる。
この人こそ“運命の人”だと思ったのに
婚活アプリで4歳年下の彼と知り合ったマアコさん(46歳)。彼女は東京、彼は東京出身ではあるものの仕事の関係で大阪に住んでいる。地域が離れてはいたが、メッセージのやりとりをするうちに恋心が強くなっていった。
「彼もそうだったみたいで、1カ月もしないうちに東京に来てくれました。会ってお互いの気持ちを確認、それからは月に2度は行き来し、メッセージや電話で愛を育んできたんです」
1年たったところで彼からプロポーズ。すぐにでも大阪に来てほしいと言われた。彼女は、ある国家資格をもっているので、大阪に行ってもおそらく仕事はできるはず。彼女自身も仕事の引き継ぎさえすめば行けると返事をした。
「ところが職場に辞めると伝えようとしたとき、彼から“待った”が入ったんです。急に転勤の話が出てきたこと、親への挨拶をすませていないことが理由でした。転勤はともかく、親への挨拶ならすぐにでもできる。彼の親は東京に住んでいますから」
彼は彼女のもとへやって来たが、なぜか親の家に行こうとしない。
「早く挨拶に行こうよと言ったら、彼が『言いにくくて言えなかったんだけど、実は親が結婚に反対している』と。どうしてと聞いたら、私が年上で、年齢が高すぎるからと。つまり、子どもが産めないでしょうということ。彼だってそんなことはわかっていてつきあってきたはず。それならビシッと言ってくれればいいのに言えないらしい」
何を言われてもいいから、あなたに結婚の意志があるなら親のところへ行こうとマアコさんは強行策にでた。
「彼のご両親、最初はにこやかだったんですが、お母さんが『この子はひとりっ子だし、私たちも孫の顔を見るのが夢でね』って。『それを期待されると、おそらく無理だと思いますけど、結婚は子どもを作ることが目的とは思えないので』と言ったら、お母さんの顔色が変わりました。彼はひと言も発しない。結局、気まずい雰囲気のまま彼の家を出ました」
彼は「説得するよ、絶対賛成してもらえるようになるよ」と帰り道でつぶやいていた。
親というハードルを越えられない彼
それからもふたりの関係は続いている。彼は現在、さらに西のある県にいる。大阪にいるときのようには会えなくなったが、それでも月に1度は会っている。連絡も頻繁だ。「うちの親は『マアコが結婚したい相手なら誰でもいい』というスタンス。でも彼の親は相変わらず、『孫の顔が見たいから、早く結婚しなさい』と彼にプレッシャーをかけているようです。親がそう言うのはわからなくもない。それを跳ね返せない彼にイライラするんです」
彼自身は、特に子どもを望んでいるわけではないという。
「マアコと一緒にいられるなら子どもはいらない。僕の人生にきみが必要なんだと言い続けてきたんですよ。それなのに親に反対されたとたん、『反対を押し切って結婚するより、みんなに祝福されて結婚したい』って。それもわかるけど、いつまで待てばいいのか」
そのうち、結婚が壁になってふたりの気持ちもギクシャクしていくに決まっていると彼女は彼に訴えている。だが彼は「僕の気持ちは変わらない。大好きだよ」と言ってくるそう。
「彼自身も親と離れて暮らしているから、説得のしようもないんですよね。いっそ婚姻届を出して既成事実を作ってしまえばいいと私は思うんですが、彼はそうする気もないみたい」
ひとりヤキモキするマアコさん。彼と別れてしまおうかと思うこともあるが、やはり「好き」という気持ちは今も強い。
「いつになったら事態が変わるんだろう。そう思いながら、モヤモヤした日々を過ごしています」