亀山早苗の恋愛コラム

親友だと思っていたのに…過去の整形・不倫を女友だちにバラされた

必死の婚活が実り、アラフォーで結婚が決まったヤスヨさん(39歳)。ところが昔からの女友だちに彼を会わせたとき、彼女が意外な発言をし、そこから結婚が危機に……。

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

恋愛ガイド

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過去のプチ整形を女友だちにバラされて……

整形バレ

必死の婚活が実り、アラフォーで結婚が決まったヤスヨさん(39歳)。ところが昔からの女友だちに彼を会わせたとき、彼女が意外な発言をし、そこから結婚が危機に……。

 

 

ようやくステキな人に巡り会えて

「別にモテるわけじゃないけど、結婚なんて、そのうちできるとタカをくくっていたんですよね。だってみんなしていくのだから。だけど33歳で大失恋して、ようやく前向きになれたのが36歳のとき。もう結婚できないかもしれない、子どもも産めないかもしれないと焦りまくりました」

ヤスヨさんは結婚相談所に登録、お見合いにパーティに、さらには友人知人に頼んで合コンしたり紹介してもらったり、とにかく「必死で婚活した」と語る。それでもなかなか気の合う人には会えなかった。

「女はこういうものでしょ、妻とはこうあるべきでしょと型にはまった男性が多かったですね。1年前にようやく、友人の紹介で、バツイチ独身の2歳年上の男性に出会ったんです。バツイチだけど子どもはいないこと、離婚の理由が妻の浮気だったことを聞きました。彼は妻の悪口は言わず、『ボクが女性から見るとつまらない人間なんだと思います』って寂しそうに言っていた。そこにキュンときたんですよね」

実際つきあってみると、美術や映画が好きという点でふたりは意気投合。前の妻はアウトドア派だったと彼は遠慮がちに言った。

「基本的に謙虚な人柄で、物足りないと思う女性の気持ちもわかるけど、結婚するならこういう人がいいと私は思いました。女性を下に見る感じもまったくなかったし」

週に2度くらいのデートを続け、半年もたたないうちに「一緒に住んでみよう」と彼女から提案した。彼に「結婚への恐怖心」がまだ残っていることもわかったし、彼女自身も何がなんでも婚姻届ありきという気持ちではなく、彼と一緒にやっていけるかどうかを確かめたくなっていたからだ。

 

 

なぜ友人はぽろりとよけいなひと言を口にしたのか

ヤスヨさんは、彼と一緒に住む前に、どうしても大親友に会わせたかった。彼も「あなたの大親友ならぜひ会いたい」と言ってくれた。

「中学時代から15年も仲良くしているエイコに連絡をとりました。昔ほどよく会うわけじゃないけど、私にとってはやはりいちばん大事な友だち。電話で一緒に住みたい彼ができたと言ったら、彼女、すごく喜んでくれて。早速、3人で会うことになったんです」

カジュアルなイタリアンレストランで会った3人。最初は穏やかに話していたが、エイコさんはワインをがぶ飲み、途中から様子がおかしくなっていった。

「『そういえばヤスヨ、20代の半ばくらいだったかな、妙なオヤジとつきあってたよね。あれ、不倫だったっけ』とか、私の大失恋のことだとかをぽろぽろと口にし始めて。彼女を呼んだのは大失敗だったなと思ったとき、『でもさあ、ヤスヨの整形ってほんと、うまくいったよね。今、全然わからないじゃん』って。うわあ、と思いました」

彼女は、「酔っ払いすぎだよ、帰ったほうがいいよ」とあわててエイコさんを帰宅させた。彼とふたり、その後は気まずい空気が流れていく。

「整形してるのって彼が聞いてきて。プチ整形なんですよ。私、一重の目がイヤだったから。でも正直言って、そんなこと忘れていたんです。正直に彼にそう言いました。ヘンなオヤジと不倫していたのも本当だけど、それはバツイチ男性とつきあっていたということにしました。とにかく人に言わなくてもいいような過去のことを親友だと思っていた彼女にバラされて、本当に不愉快だったし、彼は彼でショックだったみたいだし」

翌日、彼女はエイコさんに直接会って抗議した。だがエイコさんは「酔っていて覚えていない」の一点張り。他の友人からは、「エイコはヤスヨに先を越されるのがショックだったんじゃない? あの子、ずっと彼がいないから」と言われた。

「でもエイコはいつも、結婚には興味がないって言ってるんですよ。それなのに、あんな大事な場面で私を貶めるようなことを言うなんて。私にはそれがショックでした」

彼はしばらくたってから、「急に仕事が忙しくなったので、一緒に住む話、少し考えさせて」と言ってきた。メッセージのやりとりはしているものの、ここ数週間、デートはしていないという。

「まあ、過去が問題になって彼が一緒になりたくないというなら、それはそれでしかたないですけどね」

エイコさんとはそれきり連絡をとっていない。親友だと思っていたのは自分だけだったのかと、ヤスヨさんはそれがいちばんつらいと言う。
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