少々お値段は高いのですが、8年間で8500万タイピングしても故障どころかキートップの文字かすれさえない耐久性も頼もしいもの。キーボードを使うことが多いエンジニアやライター、ブロガー、研究者なら、アウトプットも増えてコストを回収できること間違いなしです。
8500万タイピングしてもびくともしない圧倒的なタフネス
株式会社PFUが発売している「Happy Hacking Keyboard」シリーズは、略称の「HHKB」として愛されている最高級キーボードです。20年以上の歴史がありますが、筆者は2011年から使い始めました。現在、メインPCで使っているのが「HHKB Professional Type-S」です。2011年6月の発売から8年、8500万タイピングしてライターの収入のほとんどをたたき出してくれている相棒となっています。
単なるキーボードという存在を超越しており、もはやこれなしでは仕事ができない、というデメリットさえ生んでしまう逸品です。筆者は、事務所で執筆するだけでなく、国内外に出張することも多く、外出先で執筆することも多々ありますが、その際も「Happy Hacking Keyboard」を持っていきます。
パソコンはマイクロソフトの「Surface Pro」というタブレット端末なのですが、このキーボードを接続して使用しています。もちろん、荷物にはなるのですが、執筆スピードを落とすと貴重な時間を無駄にしてしまうからです。
飛行機のなかで使うなら静音タイプの「HHKB Professional Type-S」を持参しますが、ホテルでの利用がメインならワイヤレスのBluetooth対応「HHKB Professional BT」を持っていきます。
先日のモンゴル出張では大草原での原稿執筆で活躍
独自配列のコンパクトボディだから高速タイピングが可能
出張先に持参するワイヤレスタイプの「HHKB Professional BT」
とはいえ、モバイル用途というわけではありません。ホームポジションに手を置いたら、手首をほとんど移動させずにすべてのキーを高速タイピングし続けられるようになっているのです。
筆者は2011年まではフルサイズのメカニカルキーボードを使っていました。打ち心地はよかったのですが、腱鞘炎になってしまい、なるべく手首を動かさないで済むようにマウスをトラックボールに変えたり、小さなキーボードを探していました。そこで「Happy Hacking Keyboard」と出会い、世界が変わったのです。
Professionalタイプはキースイッチに静電容量無接点方式を採用しており、ターン!とキーを押し込む必要はありません。滑らかに入力できるので、軽いキータッチで高速タイピングができます。日々、大量の原稿を書くには、この気持ちよさが必要です。緊急時にネットカフェで安いキーボードに触れると、操作性が悪すぎてメールの返事くらいしか書く気が起きません。
キーボードをたくさん使う人はもちろん、特に文章やプログラムをアウトプットすることで報酬を得るエンジニアやライター、ブロガー、研究者へイチオシしたいキーボードです。
DATA
株式会社PFU┃Happy Hacking Keyboard
※日本語配列、英語配列、有線タイプ、無線タイプなどさまざまなバリエーションを展開