先日、「感謝の気持ちを持つと貯金が捗るぞ~!」という記事を書きました。研究(1)によると、僕らは感謝の気持ちを持つことで自制心がブーストされ、貯金が捗るのだとか。

この記事の反響がなかなかよく、読者の方から追加で「感謝の気持ちが貯金につながるなら、浪費につながる感情もあるの?」と質問をもらいました。そこで今回は、「人生を台無しにするヤバイ感情もあるぞ!」という話をします。
 
喜怒哀楽、人生を台無しにするのはどの感情?

喜怒哀楽、人生を台無しにするのはどの感情?

 

自制心を崩壊させるヤバイ感情とは?

今回ご紹介するのが、ハーバード大学の論文(2)です。この研究では、被験者の心情を「中立(Neutral)」「不快(Disgust)」「悲しみ(Sadness)」の3パターンに分けて、自制心の強さを測定しました。
 
自制心の測定は、「遅延割引」を数値化することで行いました。自制心を測定するときには、よく用いられる方法ですな。
 
実験の結果、「悲しい気持ちを持つと自制心が崩壊する!」というデータが得られました。悲しい感情を持った被験者は自制心が低下し、ちょっと我慢すれば得られる「将来の大きな報酬」を小さく見積もる傾向が確認されました。
 
この実験の面白い点は、単純に「ネガティブな感情を持つ」だけでは、自制心は崩壊しなかったという点。数あるネガティブな感情の中でも、「悲しみ」が自制心を大きく左右するみたいです。
 
ちなみに、以前書いた「感謝の気持ちが自制心をブーストするぞ!」という研究(1)でも、同じ方法が用いられております。この実験では感謝の気持ちを持った被験者は、「遅延割引」の誘惑に負けにくく、自制心が高まることが確認されました。
 

失恋・裏切り・訃報には、特に注意!

言われてみれば確かに、「悲しい感情」は浪費につながる気がします。僕自身にも、苦い経験があります。僕は20歳の誕生日に彼女に振られました。「失恋」というやつです。振られてからしばらく自暴自棄になりました。タバコを吸い、酒やギャンブルに溺れましたなぁ……。
 
「失恋」は若い人にありがちですが、年配者は「裏切り」に気をつけたいところ。会社の同僚や親友など、身近な人物に裏切られると、自制心が崩壊します。
 
ほかにも、「訃報」も自制心が崩壊するきっかけになります。愛する人を失ったり、尊敬する人を失ったりすると、僕らは自暴自棄になりがちです。
 
失恋・裏切り・訃報は、避けられません。悲しむ心も必要です。ここで強調したいのは、「悲しさを減らす工夫も大事だ!」という点です。個人的には、失恋や裏切り保険として、人付き合いは1箇所だけでなく、複数箇所に分散しておくと無難でしょう。
 
「悲しい気持ち」を持つことは悪いことではありません。僕らが人間らしく振る舞うには、「悲しさ」は不可欠な感情です。ですが、「悲しさ」が大切な感情であるのと同時に、「悲しさを理由に人生を台無しにしてほしくない」とも思うのです。

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●参考文献
 
  1. 論文:David Desteno, Ye Li, Leah Dick, and Jennifer S. Lerner, 2014, "Gratitude: A Tool for Reducing Economic Impatience", Psychological Science, 25(6), pp. 1262-1267
  2. 論文:Jennifer S. Lerner, Ye Li, and Elke U. Weber, 2013, "The Financial Costs of Sadness", Psychological Science, 24(1), pp. 72-79

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